大谷翔平 Wヘッダー7打数無安打 “鬼門”シアトルでイチロー超えは持ち越し
「マリナーズ1-7エンゼルス」(6日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)がダブルヘッダー第2試合に「2番・指名打者」で出場し、3打数無安打1四球、1打点。第1試合と合わせて7打数無安打で打率を・253とした。通算本塁打数は日本選手歴代2位タイの117本のままでイチローを超える1本は次戦以降に持ち越された。試合は先発デトマーズが7回1失点の好投で4勝目を挙げ、打線も効果的に得点して快勝した。
マリナーズの先発フレクセンとの今季3度目の対決。過去の対戦打率・154(13打数2安打)に抑えられている右腕に対し、初回の打席は四球だった。カウント3-1からド真ん中の151キロ直球を空振りした後、外角低めに外れるチェンジアップを見送った。
1点リードの三回の打席は無死二塁の好機。先制二塁適時打を放ったウォードを得点圏に置いた場面はフルカウントから7球目のチェンジアップを打って中飛だった。飛距離115メートル。バットの先でとらえた打球は低い弾道で伸びたが、中堅手の好守に阻まれた。
エンゼルスはマーシュとの交換でフィリーズからやってきた元ドラフト全体1位のモニアックが四回の打席で右越え本塁打。移籍5戦で2本目となる一発で3点をリードした。
大谷の五回2死の打席は左飛。初球カーブを空振りし、外角直球と内角低めカットボールをファウルにした後、ボール2つを挟みカウント2-2。チェンジアップをファウルにした後、内寄りスライダーを逆方向へはじき返したが、打球は野手のほぼ正面だった。
フレッチャーの2号2ランでリードを5-0とした七回2死の打席は剛腕リリーフ、ブラッシュと対決。初球の159キロ外角直球とやや低めの142キロスライダーを見送ってツーストライクと追い込まれると3球目、内角低めのボールになるスライダーを空振りして三振に倒れた。
6-1の九回1死満塁の絶好機は3番手左腕ベルナルディーノの初球、甘く入ったカーブをレフトへの犠飛で1打点を記録した。
この日はダブルヘッダー2試合にフル出場して計7打数無安打。6月18日の同地でのダブルヘッダーでも1日9打数無安打を記録しており、今季の敵地Tモバイル・パークで出場した7試合の打撃成績はアウェー球場で最も悪い打率・103(29打数3安打)、0本塁打。18年からの通算打率・178(101打数18安打)はヤンキースタジアムの・139(36打数5安打)に次ぐワースト2位(出場10試合以上)。大谷にとってシアトルは鬼門となっている。