大谷 御礼19号 2年連続球宴出場決定 イチロー氏に続く日本選手2人目の複数回選出
「オリオールズ5-4エンゼルス」(8日、ボルティモア)
米大リーグ機構は8日(日本時間9日)、オールスター戦(19日・ロサンゼルス)のファン投票の最終結果を発表。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が2年連続でア・リーグの指名打者部門で選出された。日本選手が複数回選出されたのはイチロー氏(マリナーズ)に続いて2人目。発表後のオリオールズ戦では19号ソロを含む3安打1打点をマークし、応援してくれたファンに恩返しした。
1次投票の劣勢を跳ねのけ、逆転で手にした球宴スタメンの座。ファンからの支持に大谷は「すごくうれしいですし、もっともっと励みに頑張りたいなという気持ちにさせてもらっている」と感謝の気持ちを言葉にした。
初出場だった昨年は特別ルールで、「1番・投手兼DH」という球宴史上初のリアル二刀流で出場した。一番に思い出すシーンは「(ベンチから)マウンドに行く時は特別だった」と大谷。「ああいう雰囲気の中でプレーすることはなかなかあることではないですし、何回も、毎年、毎年、来年もいきたいな、頑張りたいなと思わせてくれる」と言った。
開催地は本拠地アナハイムに隣接するロサンゼルス。2年連続のホームランダービー参加も期待される。「まだ何も話してないのでどうなるかわからない」。未定を強調しながらも「選んでもらったからにはなるべくプレーしたい」と前向きな姿勢を見せた。
選出発表後の試合では「3番・DH」で出場し、8戦ぶりとなる1試合3安打の固め打ち。九回には飛距離127メートルの中越え19号ソロを放ち、両手でガッツポーズ。ファンへの恩返し弾となった。
投手ではここまで8勝、防御率2・44。昨季前半の4勝、防御率3・49を上回っている。2日後に公表される選手間投票(投手と控え野手の選出)か、MLBの選出次第で、2年連続リアル二刀流出場が現実味を帯びてくる。「去年も楽しかったので、今年も楽しみに頑張りたいなと思います」。スター選手の仲間入りを果たした大谷の表情が緩んだ。
◆大谷21年の球宴 DH部門で1位、先発投手部門でも選手間投票で選出。初のオールスターではホームラン競争にも出場し、2度の延長に突入する激戦の末に初戦敗退。試合は投手として登板後もDH制を解除せず出場できる特別ルールが適用され、先発投手と「1番・DH兼投手」で史上初の投打同時出場。1回無失点で勝利投手となり、打者では2打数無安打だった。





