ダルビッシュ、暴力問題の後輩・中田翔を叱咤激励 騒動後に直電

日本ハム時代のダルビッシュ(左)と中田翔=2008年
日本ハム時代、中田翔の首を絞めるダルビッシュ=2011年
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 パドレスのダルビッシュ有投手(35)が28日、自身のブログを更新。「中田翔さん」とのタイトルで暴力問題発覚後に巨人へ移籍した日本ハム時代の後輩への思いをつづった。

 ダルビッシュは自身のツイッターのフォロワーからのリクエストに応じる形で一連の騒動について言及。3つ年下の中田のプロ入り直後の印象を「見かけによらず愛嬌があり憎めないいい子だったのですぐに仲良くなりました」、「結構ビッグマウス」などと回想。公私で見た“素顔”については「キャプテンとして4番としてチームを引っ張ったり、杉谷をいじったり、後輩ぶん殴ったり、でも子供には凄く優しかったり」、「入団当初からお母様を大事にしているのは凄く伝わっていましたし、お母様はやんちゃな中田を心配していた記憶があります」と明かした。

 今月上旬に公になった暴力問題には「後輩をぶん殴ってしまったというニュースを見た時はびっくりしました」と率直な感想。「どういう理由であれ暴力は良くないですよね」と断罪し、「これは中田がしっかり被害者に対して誠心誠意謝罪するべきでしょうし、本人もしっかり反省し2度と繰り返さないようにすることが大事だとは思います」と、『これから』の大切さを説いた。

 ダルビッシュは自身が所属した古巣球団への思いをつづることも忘れなかった。

 「ただですね、ファイターズで謝罪会見せずに読売ジャイアンツにトレードした球団フロントには喝ですよ。これはいくら大のファイターズファンであり、ファイターズ愛が深い自分でさえ喝です」

 らしさ全開だったのは『喝』の理由だ。

 「だって自分は球団ロゴをバックに見たことないぐらい申し訳なさそうに謝罪している中田を見たいですし、ファイターズのユニフォームを着てホームラン打ったのに肩身狭そうに俯き加減にベースをまわる中田を見たい。さらには普段敬語を使わない年上の人たちに対してギクシャクした敬語を使う姿を見たいわけです」とし、「その楽しみをファイターズは自分から取り上げたわけですよ」と、オチをつけた。

 しっかり笑いを取った後でダルビッシュが球団愛を吐露する。

 「ファイターズファン、ファイターズ、チームメイト、家族、友人、応援してくれる人たちのために野球を辞めたくなっても、身体が痛い時も自分を鼓舞して試合に出続けてきた中田を知っていて、好きだからこそ中田にとってもファンの方々にとってもいい時の中田の記憶で終わらせてあげたいっていう中田、ファイターズファンへの球団フロントなりの両者への愛があったのかもしれないって思わずにはいられないんですよね」

 さらに「環境を変えてあげることでマンネリ化した日常からくる、だらけている部分を正してあげたかったとかもあるのかなって。そういう観点から見ると一ファイターズファンの自分は球団から自分達への愛を感じられたりするんですよね」と続け、「あとファイターズが臭いものにはすぐフタをして、後は知りませんという球団ではないのは自分はよく知っています」などと、自分が知る球団の本当の姿を伝えた。

 騒動後に中田に直電したことを明かしたダルビッシュは「なんか知らないうちに大人になっていてびっくりしました 笑 自分が動揺してしまってなんかうまく話せなかったなぁ。。」と、当時の様子を記述。謹慎期間が短いとの批判の声には「確かにそういう気もするけれども読売ジャイアンツは使うという決断をしたわけですからその決断を見守るしかないかなと自分は思っています」とし、「繊細な中田の事やから人前に出るのも嫌になっているでしょうし、でもその中一生懸命試合に出ている中田、その中田を励ましながら悲しい思いをしながらも支えて毎日送り出す中田の奥様を自分は応援したいなぁと今は思っています」、さらには「でも中田より被害を受けた選手を100倍応援します」とエールを送った。(以上、原文ママ)

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