大谷球宴舞台裏「オレは話し掛けられないから…」シャイなゲレロに神対応ツーショット

 13日(日本時間14日)にコロラド州デンバーで開催された米大リーグのオールスター戦にア・リーグの「2番・一塁」で出場した22歳のゲレロ(ブルージェイズ)が史上最年少でMVPを獲得した。

 決め手となったのは1-0の三回、左中間席中段へ叩き込んだ143メートルの特大弾だ。球宴出場9回、殿堂入りした大打者を父にもつ将来のスーパースターは「父もプレーした球宴で素晴らしい気分です。夢がかないました。子どもの頃からこの瞬間を思い続けてきた」と喜びを語った。

 球宴前日のテーブルインタビューではエンゼルスの大谷と1、2番コンビを組むことに「最高ですね。彼がやっていることはワオ!っていう驚きしかない」と語っていたゲレロ。この日のMVP受賞会見でも大谷について「彼は地球の外からやってきた。信じられない存在。どう表現していいか分からない。ただアンビリバボーだ。打って、投げて、1人で全部やってしまうのだから」と賛辞を惜しまず。「本当のことを言うと、きょうのMVPはオオタニが取ると思っていた」と明かした。

 オールスター戦前日のホームランダービーではフィールドで大谷と記念撮影をするシーンが話題になった。本塁打キングを争うライバル同士のツーショット。どういう経緯で実現したのか気になるところだ。

 「大谷と一緒に写真を撮りたがったのはゲレロの方なんです」。

大リーグ関係者が舞台裏を明かす。

 「でも、彼はとてもシャイな性格。『オレは彼と面識がないから話し掛けられない。だから聞いてきてくれる?』と言って、フィールドにいた旧知の記者にお願いしたのです。ゲレロの要求を伝え聞いた大谷は『もちろん!』と即答。そのフレンドリーな対応にゲレロは感激していました」。

 大谷にとってメジャーは憧れ続けた場所。二刀流として歴史的な活躍を見せている4年目の今季は選手たちの憧れの存在となっている。

 ゲレロの前半戦の成績はメジャートップの打率・332と73打点。28本塁打は大谷に次ぎ、3冠の可能性を秘めている。一方の大谷は打点でゲレロを3差で追っており、投手でありながら打撃2冠を射程圏内にとらえている。真夏の祭典でまばゆい輝きを放った2人。後半戦も目が離せない。

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