マリナーズ・平野が今季初セーブ 被弾も慌てず後続連続三振
「マリナーズ4-3レンジャーズ」(6日、シアトル)
新型コロナウイルスの感染で開幕から出遅れ、ようやく今季初セーブを挙げたマリナーズの平野佳寿投手(36)は「それほどセーブに思い入れはない」と、あっさりした口調にプライドをにじませた。
2点差の九回に登板し、1死から特大のソロ本塁打を浴びた。1点差とされたが、慌てる様子はない。後続を連続三振に仕留め、チームに勝利をもたらした。2点を失った4日の反省を生かし、相手に直球を意識させるような配球に切り替えたのが好結果につながったという。
日米で中継ぎ、抑えを経験。中継ぎではバトンを渡す味方投手に重圧がかからないよう、失点しないことをまず心掛ける。一方で、自分が最後を締める場合は「点を取られても勝てばいい」と割り切っている。試合前のルーティンを大切にし、地味だが高いプロ意識は若手投手陣のいいお手本だろう。
そんな36歳のベテラン右腕に、サービス監督は「ブルペンでの存在感が素晴らしい」と大きな信頼を寄せている。