MLBコミッショナー開幕強行も 開催の可能性は「100%」

 米大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーが10日、今季年俸の減額幅で対立している選手会に今後新たに出す案でも溝が埋まらない場合、自身の権限で開幕を強行する姿勢を示した。新型コロナウイルスの感染拡大で見合わせていた今季開催で労使が協議に入り約1カ月、事態は最終局面を迎えた。

 同コミッショナーは開催の可能性に「100%」と強気だ。その根拠は、スポーツ専門局ESPNによると、年俸を単純に試合数に比例させる限り、日程を決める権限はMLBにあると3月に選手会と合意したからだとみられる。

 直近の交渉ではMLBが10日を期限に76試合制で、試合数に比例した年俸の半額を保証する案を提示。選手会は9日に年俸が単純に試合数に比例した89試合制を、対案で出した。大詰めの交渉に向け、コミッショナーは無観客で大幅な減収となるだけに「(1試合当たりの)年俸で100%以外の数字を示してほしい」と要求。89試合制も「現実的でない」と全面的な譲歩はないとした。

 強行開催なら50試合ほどになるもよう。選手会は賛意を示してきたMLBの収益となるプレーオフ拡大への反対で抵抗する可能性がある。コミッショナーは合意が望ましいとしながらも「やむを得ない場合は権限を行使する。最も大事なのは2020年に大リーグを実施することだ」と決意を示した。

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