MLBアリゾナ無観客開催も 球場距離近く感染リスク低減

 新型コロナウイルスの感染拡大のため今季開幕の見通しが立たない米大リーグで、アリゾナ州フェニックス近郊での無観客による公式戦開催案が浮上した。大リーグ機構(MLB)と選手会が協議していると6日、AP通信が報じた。

 同州では今年、全30球団の半分の15球団がキャンプを実施していた。オープン戦も行っており、運営面でノウハウはある。広大な北米を転戦する必要がなくなり、感染リスクは低下できる。もう一つのキャンプ地フロリダ州に比べ、各球場の距離が近い利点もある。

 一方で案は初期段階で実現のためには克服すべき点が多いと関係者はみている。アリゾナ州は砂漠気候で猛暑が避けられない。ダイヤモンドバックスのフェニックスの本拠地チェース・フィールドは開閉式の屋根を備えるものの、ほとんどが屋外だ。

 選手会はプランを支持するかどうかを決めるため、選手に調査したいとしている。新型コロナによる開幕延期以降、MLBとは協調姿勢を取り、ダブルヘッダーの増加、ポストシーズン時期の繰り下げなどで合意した。大物代理人のボラス氏は「(移動に負担が少ないアリゾナ州開催で)スピード感のある日程を可能にし、国民に野球を提供できる」と前向きに話している。

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