「エンゼルス春季キャンプ」（１７日、テンピ）

　昨年１０月に受けた右肘手術からの復帰を目指すエンゼルスの大谷翔平選手（２４）が、前日にメジャー１９年目のキャンプ初日を迎えたマリナーズのイチロー外野手（４５）との“競演”を熱望した。

　エンゼルスとマリナーズは同じア・リーグ西地区に所属。昨季の初顔合わせは５月４日だったが、前日にイチローが会長付特別補佐に就任したため二人の対決は実現しなかった。それでも両軍の対戦時には試合前のフィールドであいさつを交わし、談笑する場面もあった。

　今季は４月１、２日の２連戦を皮切りに７月１９～２１日の３連戦まで計６カード、１９試合の対戦を予定。今季は打者に専念し、５月以降の復帰が見込まれている大谷は、前日にキャンプインしたイチローについて「僕は投げないので実際の対決はないと思いますけど、カードがあればあいさつに行く機会もありますし、プレーする機会も目にすると思うので、もちろんすごい楽しみにはしています」と話し、フィールド上での再会、打者としての“競演”を熱望した。

　まだアジリティー系のトレーニングは行っていない状況だが、大谷は「地味な練習は嫌いではないのでそこはよかったかな」と、前向きな気持ちで日々のメニューに取り組んでいる。８日にバットの素振りは解禁されており、今週にもティー打撃を始めたい意向を示した。