大谷、初体験の乱闘騒ぎ 足削られた同僚が報道陣に神対応

 レンジャーズに快勝し、ベンチを駆けだすエンゼルス・大谷(共同)
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 「エンゼルス6ー0レンジャーズ」(1日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は「5番・指名打者」で出場し、3打数1安打1四球。初回の打席で4試合14打席ぶり(4四球含む)のヒットとなる二塁打を放ち、打率を・292とした。チームは三回までに6点を奪って快勝し、連敗を2で止めた。

 一触即発。両軍ベンチから選手たちが一斉に飛び出したのは試合終了直後だ。エンゼルス6点リードの九回1死一塁の場面でレンジャーズのグズマンが二塁ゴロ。二-遊-一の併殺打でゲームセットとなったが、二塁付近でエンゼルスの遊撃手シモンズと一塁走者のオドルが互いに険しい表情で口論を始めた。

 原因は併殺崩しのスライディング。オドルのスパイクは二塁ベースではなく、シモンズの足を刈りにいっているように見える。再生映像では右のスパイクの先が相手の左すねに接触していることが確認された。

 自分の左脚を指さしながら大声で叫ぶシモンズ。負けじと言い返すオドル。後者は16年5月15日のブルージェイズ戦で二塁の守備中にバティスタのスライディングに激怒し、相手の顔面を殴った“前科”がある。この日は逆の立場だったが、シモンズの言葉に逆ギレ。チームメートの制止を振り払って相手に向かって行こうとする場面もあった。

 大谷も仲間たちと一緒にベンチから飛び出した乱闘騒ぎ。エンゼルスのクラブハウスで日米報道陣に取り囲まれたシモンズは「最後は何があったのか?」との問いにこう答えた。

 「何も。僕は彼にこう言おうとしただけだよ。『試合前に僕の家族にあいさつするのを忘れてたよな』って。そしたら向こうは『忘れてないよ。ちゃんとあいさつしたよ』って。『いやいや、家族みんなからあいさつがなかったって言われたよ』って言い返したら、それがかなり面白くなったみたいだね。まあ、大丈夫だけどね」

 試合後にシャワーを浴びながら創作したと思われる2人のやり取り。真面目な顔で話すシモンズに報道陣からは笑いが起こった。

 「けがは?」と聞かれると「ないよ。大丈夫」。「オドルは正しいスライディングをしたと言ってるけど、同意できますか?」の質問にも「もちろん」と即答。「(レンジャーズ監督の)バニスターはあのプレーに問題はなかったと言っているが、どう思いますか?」と問われて「いいんじゃないですか」。

 一度たりとも声を荒げることなく、最後まで穏やかに話し続けたシモンズ。ゴールドグラブ3回の守備のごとく、その対応は華麗でスマートだった。

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