総年俸264億円のマ軍主砲が禁止薬物で80試合出場停止「もっと気を付けるべきだった」

 米大リーグ(MLB)コミッショナー事務局は15日(日本時間16日)、マリナーズのロビンソン・カノ内野手(35)を薬物規定違反により80試合の出場停止の処分を科したと発表した。

 同内野手は13年オフにヤンキースからFAでマリナーズと10年2億4000万ドル(約264億円)で合意。移籍5年目の今季は攻守の柱として39試合に出場し、打率・287、4本塁打、23打点。13日のタイガース戦で右手に死球を受けて骨折し、現在は10日間の故障者リストに入っている。

 05年にヤンキースでメジャーデビューを果たし、通算成績は2037試合、打率・304、305本塁打、1206打点。球宴8回、ゴールドグラブ2回。

 同事務局からの処分に対し、カノは選手会を通して声明文を発表。陽性反応を示したフロセミドは、母国ドミニカ共和国の免許をもった医師から処方されたもので、米国でも治療薬として使われていると説明。「処方された時点では、MLBから禁じられているものだとは知らなかった」と弁明する一方で「もっと気を付けるべきだった」との反省の言葉も述べた。

 また「プロになって15年以上になるが、愛する野球において規則を破るような不正行為は一度たりともしたことはない。過去の検査で陽性反応は一度もなかった」、「きょう、私はMLBからの処分を受け入れることを決めました。人生でもっとも難しい決断でした」などとつづられていた。

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