大谷、先制適時打でチーム4連勝&単独首位 八回のけん制死には苦笑い
「レンジャーズ2ー7エンゼルス」(11日、アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が「8番・指名打者」で出場し、3打数1安打1打点、1四球。打率は・364。二回の打席で先制左前適時打。八回に四球で出塁した際には日本ハム時代の同僚だったクリス・マーティン投手(31)のけん制球でアウトになり、苦笑いを浮かべた。チームは4連勝で貯金を7とし、ア・リーグ西地区単独首位に立った。
5戦ぶりに指名打者で出場したこの日の第1打席は両軍無得点の二回2死一、二塁の好機。左腕ムーアに対し、ワンボールから内寄り高めの146キロ速球を左前へはじき返し、先制点をたたき出した。次打者リベラにも中前適時打が飛び出し、2点をリードした。メジャー初登板のバリアを援護した。
3-1の四回無死三塁の場面は見逃し三振。カウント1-1からの4球目、自信をもって見送った外角146キロ直球をストライクと判定された。カウント1-1から浮いた114キロナックルカーブを大きく空振り。迫力あるスイングで敵地ファンをどよめかせた。
六回は先頭で投直。中継ぎ右腕ブッシュに対し、カウント1-1から外角高めの156キロ直球をバットの先ではじき返したが、投手の足元を抜けようとするライナー性の打球を好捕された。
5-1の八回は中継ぎ左腕のディークマンにツーストライクと追い込まれながらボール球を見極めて四球で出塁。しかし、直後に4番手で登板した元日本ハムのマーティンに執ようなけん制球を受ける。
次打者リベラの打席で受けたけん制球でアウトを宣告されたが、エンゼルス側がチャレンジ権を行使し、ビデオ検証の結果は「セーフ」に。場内の再生映像を見ながらうなずいた大谷は1死からコザートの打席で再び、けん制モーションに誘い出される。右手を懸命に伸ばして帰塁を試みたが、わずかに及ばずアウト。エンゼルスベンチがチャレンジを諦めるほどの完璧なけん制モーションに一塁ベース上の大谷も苦笑いを浮かべるしかなかった。
チームは二回に2点を先制した後、効果的に追加点を奪って快勝し、今季最長の4連勝。開幕10勝3敗は1982年以来、36年ぶりの好スタート。前日までア・リーグ西地区の首位に並んでいたアストロズが敗れたため、単独トップに立った。


