イチロー 古巣マリナーズ復帰に米フィーバー

 マーリンズからFAとなっていたイチロー外野手(44)が5日(日本時間6日)、マリナーズとメジャー契約を結ぶことで基本合意した。米メディアでも大ベテランの古巣復帰は大々的に報じられた。イチローはすでに米国入りし、契約時に必要な身体検査を受けたという。早ければ6日(同7日)にもアリゾナ州ピオリアで行われている球団のキャンプに合流する見通しだ。

 10月で45歳になる大ベテランの6年ぶりの古巣復帰。“快挙”とも言えるメジャー契約を勝ち取ったイチローを米メディアも大々的に報じた。

 第一報で「合意間近」を伝えた全国紙「USAトゥデー」(電子版)は、今回のイチローの契約は、右脇腹痛で全治4~6週間と診断された正左翼手のガメルら3人の外野手が相次いで故障したことによると説明。「イチローは50歳までプレーしたいと言っている」、「メジャー契約がなければ日本球界復帰のプランもあった」などとつづった。

 同紙の一報を機に全米にイチロー・フィーバーが巻き起こる。米ヤフースポーツの記者は「イチローは私にこう話した」と、正式発表前にもかかわらず、現状をじょう舌に語る様子をツイート。「シアトルに戻ることに身震いしている」などと、過去のイチローからは想像できない興奮ぶりを伝えた。

 一部のメディアは「今回の契約は引退を前提にした『1日契約』ではない」との注釈を加えた。

 そんなお祭りムードの中、厳しい声もあった。地元紙のシアトル・タイムズ(電子版)は「イチローとの契約は一時しのぎには良いが、その後はどうするの?」と問題提起。「最終的には面倒なことになるかもしれない」と球団の判断を疑問視した。

 昨年4月の凱旋試合。イチローはマ軍本拠地、セーフコフィールドでの最終戦最終打席で右翼へ豪快な一発を放っている。背番号「51」への期待。賛否があるのはイチローを特別扱いせず、戦力として真剣に考えているからにほかならない。

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