「ナ・リーグ優勝決定シリーズ第１戦、ドジャース５－２カブス」（１４日、ロサンゼルス）

　ドジャースの前田健太投手（２９）が同点の六回１死から３番手で登板し、１回無安打無失点。圧巻の５球３人斬りで味方打線の勝ち越し弾を呼び込み。ポストシーズン２勝目を挙げた。チームはシリーズ初戦に快勝した。

　２－２の六回１死。カブスの４番、右打者のコントレラスを迎えたところでロバーツ監督は２番手左腕、シングラニに代えてリリーフ・前田を投入。初球スライダーで遊ゴロに仕留めると、前の打席で先制２ランを放っているアルモラＪｒ．にはカウント１－１から１５３キロ直球で三ゴロ。

　わずか４球で２人を封じて流れを呼び込むと、その裏の攻撃で先頭テイラーが右中間席へ勝ち越しソロ。前田はイニングまたぎとなった七回に先頭ラッセルを１球で左飛に仕留めたところでお役御免。右打者３人を５球で片付け、代名詞となった“右キラー”ぶりを発揮した。

　前田からバトンを受けたモローが後続の２人を完封。中継ぎ陣の好投に呼応するかのように七回裏にプイグのソロ本塁打などで２点を追加した。

　今ポストシーズンは先発ローテーションを外れ、中継ぎに回っている前田は３試合連続無失点。７日のダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第２戦では１点ビハインドの五回１死から登板し、５球で２人を仕留めると、その裏に味方打線が逆転に成功。六回は先頭打者から空振り三振を奪い、１回無安打無失点。９球でポストシーズン初勝利を手にした。

　さらに８日の同シリーズ第３戦は２点リードの八回からマウンドに立ち、２三振を含む３者凡退でシリーズ突破に貢献した。