ダルビッシュ「自分はみんなが喜んでいるのを見て喜ぶタイプ」PS初勝利も淡々

 ダイヤモンドバックスを破ってリーグ優勝決定シリーズ進出を決め、大喜びするドジャースのダルビッシュ(左から2人目)、前田(左端)ら=フェニックス(共同)
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 「ナ・リーグ地区シリーズ・第3戦、ダイヤモンドバックス1-3ドジャース」(9日、フェニックス)

 ドジャースのダルビッシュ有投手(31)が六回途中2安打1失点でプレーオフ自己初勝利。2点リードの八回からは4番手で前田健太投手(29)が登板し、1回無安打無失点。日本が誇る右腕2人の好投でチームは3連勝を飾り、ナ・リーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

 地区シリーズ突破に王手をかけて臨んだ試合。試合前にロバーツ監督に「アリゾナ(・ダイヤモンドバックス)に明日はないです」と伝えたことを明かしたダルビッシュは「へんな話、ここで負けたらチームが不安になる可能性がある。短いイニングでもいいから(相手の)息の根を止めるという気持ちでいこうと思いました」とマウンド上での心理状態を語った。

 その言葉どおり、練りに練った投球プランを実践し、5回まで2安打1失点。許した1点はソロ本塁打のみという圧倒的なピッチングを披露した。

 ところが、2点リードの六回、先頭打者を迎えた場面で突然、制球が乱れた。カウント2-2から頭部へ死球。その2球前にも内角高めにボールが抜けた。当たった瞬間、マウンド上で頭を抱えたダルビッシュは地元ファンのブーイングを浴びた。すでにブルペンには左と右の2投手が待機。すかさず指揮官がベンチから飛び出し、交代を告げた。

 球数は74。余力を残しての降板となったが、ダルビッシュは「王手をかけている状態で絶対に相手に1勝も与えたくない。自分が監督でも今日はブルペン全員をつぎ込んで、何としても勝ちにいく。全然仕方ないかなと思います」と納得の表情。後続を断ち、反撃を許さなかった中継ぎ陣の好投を称えた。

 レンジャーズ時代の12年、16年に続くポストシーズン3度目の登板で自身初勝利。初めてリーグ優勝決定シリーズに進む気持ちを問われると「自分としてはDS(地区シリーズ)を勝ち抜いたことへの喜びはそれほどなくて、いいピッチングをしたことでみんながすごく喜んでくれている、シャンパンファイトでみんなが喜んでいるのを見て喜ぶタイプ。(ワールドチャンピオンまで)まだあと8勝しないといけないですから」と淡々とした口調で話した。

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