マー君屈辱 自己最多タイ7失点 球団34年ぶり開幕投手2回2/3降板

 「レイズ7-3ヤンキース」(2日、セントピーターズパーク)

 公式戦が開幕し、日本選手初の3年連続開幕投手を務めたヤンキースの田中将大投手(28)はセントピーターズバーグでのレイズ戦で2回2/3を投げ、2本塁打を含む8安打7失点、3三振2四球で負け投手になった。自責点7はメジャー4年目で自己最多。昨季ワールドシリーズを制したカブスの上原浩治投手(41)はカージナルス戦で0-1の七回に3番手で移籍後初登板し、1回を1安打無失点、1四球で勝敗は付かなかった。

 「今日は何もできなかった」-。試合後の会見で田中は4度、同じ言葉を使った。3年連続で託されたマウンドで自己最多タイの7失点。自責点7は自己ワースト。開幕投手が2回2/3でKOされるのは、ロン・ギドリー以来球団史上34年ぶりの屈辱だった。

 最初の6球がすべてだった。初回。先頭に投じた2球目を中前へ運ばれ、続く打者には4球目を左中間へ運ばれた。「ヒットをバンバンと打たれておかしくなった。気持ちと体のバランスが整っていなかったのは大きな一つの要因だと思う」。

 開幕投手を伝えられたのはキャンプイン前日の2月13日。以来、約1カ月半、この日を目標に調整してきただけに精神的なダメージは相当なものだった。

 打線の援護で1点差に詰めた直後の二回は2死から四球。初回に先制犠飛を許したロンゴリアにスプリットを左翼ポール際へ2点被弾。「すごく情けない」。軸になるボールを見つけられず、キレのない宝刀、スプリットを投げ続けた。「投げるボールがほかになった、今日に限っては」。苦しみ抜いた67球だった。

 「これを受け止めてすぐに切り替えるのは正直、難しいですけど、前に進んで行くしかない」。シーズンは始まったばかり。リベンジの時はすぐにやってくる。

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