青木敵地で連勝!ロ軍止まらん6連勝
「ア・リーグ優勝決定S・第2戦、オリオールズ4-6ロイヤルズ」(11日、ボルティモア)
リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)が行われ、ア・リーグ第2戦は青木宣親外野手(32)の所属するロイヤルズがオリオールズを破り2連勝した。青木は「2番・右翼」で出場し、一回に左前打を放って後続の安打で先制のホームを踏んだ。ナ・リーグ第1戦はジャイアンツがカージナルスに先勝した。
もうどうにも止まらない。2点リードの九回、守護神ホランドが最後の打者ピアースを空振り三振に打ち取ると、青木が先頭を切ってベンチから飛び出した。地区シリーズに続いて敵地で連勝し、ロイヤルズが今ポストシーズン(PS)6連勝だ。
「ウチの流れで試合ができている。向こうに流れがいきそうでいかない。何も変えることなく、こんな感じでずっと戦っていける」。青木は大きくうなずいた。
神懸かった強さの秘密は、終盤の集中力だ。今PSで九回以降に奪った得点は12点。逆に失点は2点だけ。この日も4-4の九回に先頭打者が出ると、ベンチはすかさず代走のゴアを起用。犠打で得点圏に進め、続くエスコバルは「ゴアが走りそうだから速球を投げるに決まっている」と初球の97マイル(約156キロ)を狙い打ち。適時二塁打で勝ち越し、盤石のリリーフ陣で逃げ切った。
「延長で負けるのは結構きつい。それを全部勝ってきてるからこっちは元気になっちゃった。ほんといい勝ち方だよね」と青木。自身も初回に左前打を放って先制のホームを踏むなど、2番打者として流れを呼び込む働きを見せた。
ワイルドカードから勝ち上がり、いまだ無敗。リーグ優勝決定シリーズが7回先制となった85年以降、敵地連勝スタートは11チームだが、その全てがワールドシリーズに駒を進めている。「あと2勝すればいける。カンザスでなんとか決めたい」。青木は力強く言った。