松坂2敗目「次は内容より結果ですね」

 「メッツ2-6フィリーズ」(28日、ニューヨーク)

 気迫は十分だった。メッツの松坂大輔投手(32)は直球主体で相手打線を押し、ピンチでも速球で勝負を挑んだ。しかし、6四死球と制球に苦しみ、五回途中4失点で2敗目。メジャーの舞台に戻り、今季2度目の先発でも勝利を手にできなかった。

 「球の走りや勢いは悪くなかった」と言うように球威はあった。三回までに5三振を奪い、走者を出しながらも要所は抑えた。だが味方が先制した直後の四回に失点して追い付かれると、五回は連続長短打と四球で1死満塁。押し出し死球を与えたところで無念の降板となった。

 4回1/3で要した球数は110球。ワーセン投手コーチは「ちょっとフォームを修正した方がいい部分があるが、それほど大問題ではない」と言うが、本人は「とにかくコントロールできなかった。気になる点はたくさんある」と、さえない表情で振り返った。

 一昨年に右肘の靱帯(じんたい)修復手術を受けた。昨季途中に復帰してメジャー通算50勝目を挙げたのが昨年8月27日。それから1年が過ぎたが、51勝目となる今季初白星は遠い。「次は内容より(好)結果ですね」と勝利を渇望していた。

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