元宝塚花組トップ・柚香光、再び新感線へ…“身体能力の高さ”が決め手に 『髑髏城の七人』最後の極楽太夫に「思いをぶつけたい」
元宝塚歌劇団花組トップで、2024年の退団後も、さまざまなジャンルの舞台に出演している柚香光。退団後初の主演となった『紅鬼物語』に続き、再び劇団☆新感線の舞台に出演する。
『髑髏城の七人 LAST STAND』でヒロイン・極楽太夫を演じる柚香が、主演の早乙女太一、敵役の早乙女友貴、座長・演出のいのうえひでのりとともに、9月4日に大阪市内でおこなわれた会見で抱負を語った。
■ 長年のファンだった柚香「すごく光栄に思う」日本屈指の人気劇団、劇団☆新感線の代表作の一つ『髑髏城の七人』は、戦国時代末期の関東が舞台。「関東髑髏党」の拠点である髑髏城の図面を持つ少女・沙霧(桜井日奈子)が、正体不明の遊び人・捨之介(太一)に助けられたことで、男たちの過去の因縁が絡み合う戦いが繰り広げられる時代劇だ。新感線では幾度も再演されてきた看板作品の一つだが、劇団としての上演は今回が最後となる。
柚香が演じるのは、関東一の色里でトップの人気を誇る遊女・極楽太夫。気風の良い美人ながら、戦闘能力も高いという役どころだ。長年、新感線のファンだったという柚香は、「新感線を初めて観たのが『ワカドクロ』(2011年)だったので、その作品が最後とうかがったときは衝撃でした。『紅鬼物語』から1年という時間で、またご縁をいただけたのも、すごく光栄に思います」と、キャスティングされた驚きと喜びを語る。
■ 『紅鬼物語』から再びタッグ、いのうえが見た可能性極楽太夫という役柄については、「つややかで華やかで、情の深い芯の強い女性」と、その魅力を語る一方、「彼女は戦って命を守るということが、常に近くにある女性。なぜ強くならざるを得なかったのか……彼女が何を失ってきて、何を守りたいのか。今は何を大事にしたいと思っているのかということを、華やかさの中に丁寧に描いていきたいと思ってます」と、その背景の大切さを分析した。
主演としてゲストに招いた俳優と、たった1年という短いスパンで再びタッグを組むのは、新感線としては異例。その理由について、いのうえは「去年やらせていただいて、僕も、宝塚のファン以外のお客様も『こんなに身体能力の高い、すごい人がいるんだ!』と発見があったんです。中島(かずき)君という新感線の本丸の作家の本で、淡い心とか、逆に銃をぶっぱなしたりするところを、思う存分やっていただきたいと思いました」と述べた。
■ 「もっとできた」前回の思いを、極楽太夫にぶつけるまた、『紅鬼物語』のときには、新感線の常連で、今回も出演する早乙女友貴にアクションを教えてもらったというエピソードも。
「私がやりにくいと思う動きについて、原因を一つずつ解明してくださったんです。手の意味とか、込められている言葉とかを、一個ずつ丁寧に教えていただけました」と改めて感謝し、「もっとこうしたかったとか、もっとできたという思いはやっぱりありますので、その思いを極楽太夫にぶつけていきたいと思います」と、リベンジを誓う場面もあった。
最後に柚香が「ファンや劇団関係者の皆様の思いを、最後に向けて集結している舞台。改めてすごい作品だと感じるし、自分の仕事を全うしたい」と気合を見せると、いのうえも「毎回キャストが変わるたびに新しくなっていくのが髑髏城。ラストにふさわしい、新しいエモーショナルな髑髏城にしたい」と、期待を高めるコメントを寄せた。
ほかには塩野瑛久・藤岡真威人(Wキャスト)、片岡千之助、近藤頌利、山口馬木也などが出演。2026年11月の東京公演、2027年1月の長野公演、2月の金沢公演を経て、大阪は2月25日~3月11日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万7000円、A席1万2800円、22歳以下2200円で、2027年1月17日から発売開始。
取材・文・写真/吉永美和子
(Lmaga.jp)
