フェルメールをビール片手に…「知識ゼロ」で楽しむ新感覚のアート鑑賞会、神戸で大盛況
名画『真珠の耳飾りの少女』で知られるオランダの巨匠、ヨハネス・フェルメール。今夏に大阪で展覧会が開催されることもあり、改めて注目を集めているなか、6月22日に三宮の「BEER&GRILL コウベビアハウゼ」(神戸市中央区)にて、知識ゼロでもフェルメールを楽しめる鑑賞会がおこなわれた。
■ お酒を交え、わいわいと楽しむ「アート鑑賞会」日本各地で展覧会やアートイベントが開催されている昨今だが、「アート鑑賞」と聞くとどうしても画家の背景や美術用語などの前知識が必要なのでは・・・と尻込みする人も多いはず。そんななか、同イベントはアートを通じて参加者同士で親交を深める体験型ワークショップとなっており、「専門知識は一切不要」を掲げる。
阪急神戸三宮駅直結のレストラン「コウベビアハウゼ」の2階を貸し切っておこなわれた同イベント。アート鑑賞会ということで厳粛な場を想像していたものの、まずは乾杯の音頭から始まる、フランクな雰囲気のもとスタートした。
ナビゲーターを務めたのは、グラフィックデザイナーで月3回以上美術館に足を運ぶアート愛好家・平田とも子さん。まずは座学でフェルメールの出生や日本との意外な関係などを教えてもらえるため、事前準備が無くとも楽しめるのがありがたい。
中盤からはディスカッション形式で、「初期作品『窓辺で手紙を読む女』に描かれていたキューピッドはなぜ塗りつぶされたのか」というテーマについて話し合う場も設けられた。それぞれの意見を発表する時間もあり、学生時代を思い出すような緊張感が漂うのかと思いきや、意外にも和やかな雰囲気が漂っていたのが印象的だ。
「美術について喋るって知識ないといけないって思っちゃうんですけど・・・。普段だったら『それって合ってるんかな』と思って言えないけど、アルコールが入ることによって喋りやすくなるっていうのはありますね」と語るのは参加者のひとり。
言われてみると同イベントはお酒や食事を交えながら進んでいくため、感じたことをそのまま口にしやすく、質問もしやすい雰囲気が形作られていた。また参加費3000円でビールやハイボールなどのドリンクが飲み放題、お店自慢の肉料理やポップコーンも食べられるので、食事会としてもかなりリーズナブルだ。
さらに会場では近隣の老舗バー「SLICE BAR」のバーテンダー・足立昌優氏が手掛ける『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』をイメージしたオリジナルカクテルも提供。お酒や食事を楽しみながら名画について語り合う、新しいアート体験の場となっていた。
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同イベントは今後も会場やテーマを変えて開催される予定。また今回提供されたフェルメールモチーフのカクテル3種は、SLICE BARでも販売するという。
取材・文・写真/つちだ四郎
(Lmaga.jp)
