準レギュラー“生首”が秀長役・仲野太賀を覚醒へ…豊臣兄弟、ついに爆誕【豊臣兄弟!コラム】

仲野太賀主演で、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(小一郎)が、兄とともに天下一統を果たすまでを描いていく大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。 1月11日放送の第2回「願いの鐘」では、戦国時代の過酷な現実を目の当たりにした秀長が、ついに侍となる道を選択。ついでに初恋も実らせて、SNSも様々な声でにぎわいを見せた。

■ 野武士集団が村を壊滅状態に…第2回あらすじ清須から村に戻った小一郎は、幼なじみの直(白石聖)の結婚が決まったと知らされた。しかし祝言当日、直は小一郎の家に逃げこみ、この村を出ようと言う。身分の違いからためらう小一郎だが、そこに野党が村を襲撃。

小一郎の作戦で野党を抑え込むのに成功するが、そこに重装備の野武士たちが攻め込んで村を壊滅状態にした。切り落とされた友人の首を抱えて、小一郎は「わしらがなにをした!」と泣き叫ぶしかなかった。

家族を案じて村に来た兄・藤吉郎(豊臣秀吉/池松壮亮)に、再び侍になるよう誘われた小一郎は、母・なか(坂井真紀)と姉・とも(宮澤エマ)に背中を押され、一緒に立身出世を目指すことを決意。さらに結婚が破談となった直に「わしと一緒に来て欲しい」と告げ、直はそれを受け入れた。

清須に向かって歩いていく3人を見送るように、なかととも、妹・あさひ(倉沢杏菜)は、村にある「願いの鐘」を打ち鳴らすのだった。

■ 恐怖を味わった第1話…なぜ、秀長は侍に?先日の大阪のトークショーで、仲野太賀は「1話と2話は、同じ話の前後編のような感じ」と話していた。平穏な暮らしに満足しているように見えた秀長は、なぜ侍になることを決断したのか? しかも第1話で、人が殺される恐怖を味わったばかりなのに?

その解答編となる第2話は、兄とともに戦国の世を治めるためだけではなく、直のためにも「身分を乗り越える」という野望が生まれたという、あざやかな答えを見せてくれた。

秀長が尾張の道普請から戻ってきたら(賃金を全部家に入れない守銭奴な面もチラリ)、直ちゃんの結婚が決定。それを聞いた秀長は確実に動揺しているし、直も止めてもらいたがってるの見え見えなのに、普通に会話しようとする2人に、

SNSは「話している事と本心とが乖離しているのがよぉ分かる」「気持ちはちゃんと伝えられる時に伝えろ!!」「両想いだとしても家柄の差で結ばれることは叶わないなんて」と野次馬のようなツッコミが。

しかし、直は花嫁衣装のまま秀長の家に逃げてきて、駆け落ちを志願! その逃亡の理由が「相手の顔が無理」という、戦国時代に聞くとは思わなかった言葉に「直ちゃん、祝言から逃げたwしかも、顔が苦手ってwww」「顔NGじゃあしょうがない」「直ちゃん、それはね、小一郎と違う男だから君の目にはどんな男でもダメなんだよ」「小一郎と違うから好きな顔じゃないんだって気づきな?」という、恋愛相談のアドバイスのような言葉が並んだ。

■ 戦国時代、百姓もハードモードすぎ…“生首”に衝撃秀長&直のラブコメモードもここまで。なんと婚礼の最中、村を再び野党が襲撃! 秀長の小芝居&戦略で野党を封じることに成功した直後に、今度は鉄砲を持ったワンランク上の野武士たちが襲来した。

この少し前に信長の妹・市(宮崎あおい)が、敵対勢力が信長の領地に野武士を送り込んでいるという話をしていたが、まさかあれが伏線だったとは・・・。

敵方の村を襲撃して荒廃させるのは、農作物の生産力の低下に加えて、領主の統治能力への不満を領民たちに植え付けるという効果もあった。

前回の戦国大河『どうする家康』(2023年)でも、武田家の忍びが家康の領内で、しばしば悪い噂を流すところが描かれていた。戦国時代の戦いは戦場だけではなかったというわけだが、今となっては直接武力に訴えなかった武田家、むしろ優しかったように思えてきた。

村の人たちは撫で斬りに遭い、秀長と直は辛うじて逃げ切るが、リアルな大量無差別殺人の描写に「久しぶりに一般人虐殺が出てくる大河」「激烈ハードモード戦国こわすぎ」「信長の『村に火を放て』を村民目線から見るとこうなるやつ」などの悲鳴が上がったが、

一方直の結婚相手はとっとと逃げ出したという情報に「優男真っ先に逃げてる。破談待ったなし」「直ちゃんがなんか嫌で忌避した勘は悪くない」という、ちょっと安堵したような声も。

そして第1話で、秀長がケンカの仲裁をした信吉(若林時英)が首なし死体で見つかり、その首は田んぼに野ざらしになっていた・・・というショッキング極まるシーンには、

「2話でもう大河名物生首が」「今年の準レギュラーは首桶さんじゃなくて生首さんですか」「首桶どころか首! もう首そのもの! 大河の小道具さん、そんなとこバージョンアップしなくていいのにぃぃぃ!」「桶なんていらねぇというストロングスタイル」と、首桶以上に踏み込んだ描写に、この日一番の衝撃の声があふれていた。

■ 朝日が昇るとともに「豊臣兄弟」爆誕!侍だけでなく、百姓ですら「殺す/殺される」という運命からは、このままでは逃れられない。ならば侍となって、世の理不尽に真正面から立ち向かう方がいいのでは・・・。

この迷いに決着をつけたのが、姉・ともの結婚決定と、かつて秀吉が直の父・坂井喜左衛門(大倉孝二)から仏画を盗んだのは、高熱を出した秀長の薬代を捻出するためだったという話を、なかから聞いたことだった。家には男手が入ることになり、兄に恩を返すこともできる。これが「豊臣秀長」誕生の瞬間だった。

待望の主人公初の覚醒モードに、SNSも「夜が明けたと同時に未来への扉も開いた」「トヨトミモンキーブラザーズ、爆誕!」と歓喜の声が上がり、

さらに百姓から脱出したことで、直へのプロポーズまで成功させるに至っては「告った!!両想いが結ばれた!!!」「『わしのそばにいてくれ』そう! それでいいんだよ小一郎!!」「こんな小一郎だけど、ずっとそばにいてくださいね・・・いずれ吉岡里帆が出てくることは今は忘れておくので・・・」という祝福一色ムードとなった。

■ 母もホラ上手?決断の裏に「善意の嘘」そうして清須に向かって歩き出した3人。その後ろで兄弟の母と姉妹たちが「銭を落とし、平和を呼ぶ」と言われた鐘をつく・・・という爽やかなラストだけど、ここで母・なかから、秀長の薬代は、本当はこの寺の住職・了雲和尚(田中要次)が出したという、とんでもない事実が明かされた。

これにはSNSも「え? ママン?」「お母ちゃんもホラ上手なの!? 騙された! これは騙された!!」「やはり藤吉郎の母上である」「それが母、姉の愛ゆえであったとしても、生涯の決断のきっかけが善意の嘘だということは、なかなかに示唆的だと思う」などの声が上がっていた。

本当に前回の『べらぼう』が、恐れるのは一橋治済のポイズン攻撃だけという、いかに平和な時代だったのかを、久々に思い出させる第2回だった。大抵の戦国大河の主人公が、最初から侍の身分だったために、百姓は百姓でサバイバル状態だったことが、珍しく描かれた回だったと思う。

そして、この「百姓の心を知る」というアドバンテージが、秀長の交渉能力と視野の広さが、他の武将たちを大きく上回る要因となるのだろう。ついに結成に至った豊臣ブラザーズ、まさに「俺たちの冒険はこれからだ!」。

大河ドラマ『豊臣兄弟!』はNHK総合で毎週日曜・20時から、NHKBSは18時から、BSP4Kでは12時15分からスタート。1月18日放送の第3回「決戦前夜」では、信長の運を開けた「桶狭間の戦い」が起ころうとする様子が描かれるとともに、のちに兄弟のライバルとなる松平元康(徳川家康/松下洸平)が初登場を果たす。

文/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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