掛布雅之「今の阪神ファンは優しくなった」…現役時代の思い出明かす

阪神タイガースの4代目“ミスター・タイガース”として球史に名を刻んだ掛布雅之氏が12月17日、「大阪高島屋」(大阪市中央区)でおこなわれたトークショーに、酒井法子とともに登場。現役時代の思い出を語った。

■ ファンが大嫌いだと思った過去も…今は「本当に感謝している」2025年1月に、その功績が正式に認められ、野球殿堂入りを果たした掛布氏。現在同百貨店では、それを記念した特別展が開催中だ。

トークショーで掛布氏は、殿堂入りについて「びっくりしました。今年の1月6日に球団から殿堂入りに選ばれたと電話がありまして。レリーフといわれる殿堂入りの盾が飾っている部屋というのは…空気感がね、お墓のような。シーンとした冷たい感じがするんですよ!」と言うと、すかさず「張り詰めたって言ってください!お墓みたいって!」と酒井がすかさず反応。

「だから夜はちょっといけないな」と笑いつつ、「そこに僕のレリーフが飾られるっていうのはうれしいものですね」と語り、「あとね、阪神タイガースで殿堂入りになったのが31人目なんですよ」と、背番号と同じだったことを明かした。

現役時代を振り返り、「悔しいことの方が多いですね」と語る掛布に、酒井が「今までで一番悔しかったことは?」と問いかけると、「今の甲子園球場っていうのは、阪神ファンの方が選手の背中を応援する雰囲気なんですよね。ヤジは飛びません。僕らの時代は阪神ファンが阪神選手をヤジる時代ですから」。

そのなかでも記憶に残ることとして、「応援をボイコットされたこと。打席に入ったときに、シーンとするんですよ。そのシーンとしたときにホームランを打つと、そのギャップに鳥肌が立ちましたね。だから今の阪神ファンは本当に優しくなったと思います」とコメント。

一方で最高の思い出としては「入団4年目の一打席目ですかね。ヤクルト戦で2アウト満塁で、満塁ホームランを打つんですけど。でもゲームが始まったときは怖くて膝がガタガタ震えてましたね。バッターボックスにたったときも、どっちの足から入るんだ?って。そこから自分の気持ちがスッと落ち着いて、約140キロのストレートが本当にスローモーションに見えたんですよね」と明かした。

トークショーでは「阪神ファンが大嫌いだなと思うことはありましたよ!」との爆弾発言も。「僕は25歳のときに膝の怪我をしてちょっと挫折をしているんですよ。そのときに奥さんと出かけてトイレに行って戻ったら、奥さんがファンに囲まれて『お前が掛布と結婚したからダメになった』って攻められてるんですよ。それを見たときに絶対見返してやるって、その強い気持ちが僕を奮い立たせたんですけど」。

続けて「ただ、引退のときに『夢をありがとう』という垂れ幕を阪神ファンの人がかけてくれていたんですよ。あれを見たときに、僕をヤジった方たちも裏を返せば『掛布がんばれ』って声援だったんだなと。今は本当にファンの方には感謝していますし、僕の15年間の野球を育ててくれたのは阪神という球団、先輩型や仲間もいますけど、ファンの方のパワーがなければ、僕の野球は成り立たなかったと、本当に感謝していますね」と笑顔をみせた。

特別展「野球殿堂入り記念 掛布雅之展 ~記憶から記録へ~」は「大阪高島屋」7階催会場にて、12月17日~20日の4日間開催される(各日10時~19時、最終日は18時閉場)。入場無料。トークショーは12 月17 日(酒井法子)14時30分~、12月20日(松村邦洋)11時~/14時30分~に開催(各回40分、混雑の場合は入場規制あり)。

(Lmaga.jp)

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