「閉店マジ?」「ただただ悲しい」39年目難波のライブハウス発表「味園に続き、ベアーズまで…」その理由とは?
「アイドルの卒業みたいに言わせてもらうと…来年40周年でベアーズはたぶんなくなります」。それは突然すぎる発表だった。難波にある39年目の老舗ライブハウス「難波ベアーズ」(大阪市浪速区)のオーナー店長で、ミュージシャンの山本精一が11月14日に登壇した、トークショーでの発言だ。
「心斎橋PARCO 5th ANNIVERSARY」の初日イベントのひとつとして「心斎橋パルコ」(大阪市中央区)館内で開催された『DOMMUNE×心斎橋PARCO5th anniversary SPECIAL PROGRAM』。宇川直宏、東瀬戸悟、山本精一の3名が「難波ベアーズ」の39年のあまりにも濃い歴史を振り返るトークを約2時間展開した。
そのトークの最後に突如「閉店」という話が飛び出し、立見も含め満員となっていた客席はざわついた。閉店の理由を山本は「あそこのビルがね、ついに解体されるということで…」と語り、続けて「難波エリアで物件探してます」と今後の移転再開に意欲をみせた。
このトークショーでは、少年ナイフにはじまり、2000年以降のあふりらんぽ、オシリペンペンズ、GEZANなど、「難波ベアーズ」が輩出してきた多くのアーティストがライブ映像とともに紹介された。アーティスト本人も何名か会場におり、ステージの登壇者たちと、時折会話をするシーンも。
あふりらんぽの活動で知られるアーティストのONIも、この日客席に。閉店の発表を受け「最初どのライブハウスもデモテープ送っても相手にされなかった。ベアーズだけが、ライブに出してくれて、自分が自分のままでいて良いと肯定してくれた。あの場所にたくさんの人が救われてきたと思う」と惜しんでいた。
SNSにも衝撃が走り、「難波ベアーズ閉店マジ?」「ただただ悲しい」「泣きながら帰ってきた」「味園ユニバースに続き難波ベアーズまで…」「関西オルタナの聖地、移転再開強く望んでます」「ガチいい箱、観るにも出るにも最高」など、驚き、悲しみ、応援など、さまざまな投稿が寄せられている。
また、梅田のライブハウス「ムジカジャポニカ」は「山本精一さえ生きてたら、何処の場所でもベアーズ!存続を応援します」とSNSで力強いメッセージを発信。これらの多くの投稿に、関西の音楽シーンにおける「難波ベアーズ」の影響力の大きさを改めて感じた。
今年7月に閉館した「味園ユニバース」に続き、関西音楽シーンに欠かせない場所がまたひとつ消えることになるが、「難波ベアーズ」の残りの日々、そして新たな場所での展開にも注目していきたい。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
(Lmaga.jp)
