大阪で「本屋の閉店」止まらず…天王寺の大型書店、29年の歴史に幕「あそこまで品揃えのいい本屋は」

大阪・天王寺の「きんえいアポロビル」2階の「喜久屋書店」が、2025年8月3日をもって閉店。地元住民に親しまれた大型書店が、29年の歴史に幕を閉じる。

1996年に開店。隣接する「ルシアスビル」に1999年に「漫画館」、2002年に「子ども館」をオープンし、合計715坪の大型書店となった。「子ども館」では毎月読み聞かせをおこない、絵本の販売にも力を入れている。

「喜久屋書店」店長によると、漫画や絵本のほか、近隣に高校が多いことから学習参考書がよく売れるという。また、4階「あべのアポロシネマ」での上映前後で訪れる利用客も多く、映画関連書籍の売上も好調だった。

6月27日に閉店が発表されると、SNSでは「アポロシネマ→喜久屋書店に行くのが至福の時間でした」「高校と大学の放課後毎週のように足を運んだ思い出の本屋さん…」「あそこまで品揃えのいい本屋はなかなか無い」「町の大型本屋は大阪市ターミナルでも無理になってしまった」「ええ感じの棚だったのに残念」「アポロビル側だけでも残せない?」など、悲しみの声が続々と寄せられている。

「喜久屋書店 阿倍野店」の営業時間は10時~21時。「天王寺駅」(大阪市阿倍野区)周辺ではほかに、「紀伊國屋書店 天王寺ミオ店」「ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店」「くまざわ書店 阿倍野店」などが営業中だ。

2023年には、「本屋ですが、ベストセラーはおいてません。」をキャッチコピーに人気を博した大阪の名物書店「スタンダードブックストア」や難波の地下街「なんばウォーク」の「ブックファースト」、翌24年には同地下街の「LIBRO BOOKS」(この閉店で同地下街には本屋がなくなった)にコリアタウン・鶴橋の駅前で長年親しまれてきた「高坂書店 鶴橋駅前店」、そして2025年には「東梅田駅」改札を出てすぐにある「清風堂書店」が約60年の歴史に幕を閉じた。ここ数年、大阪で立て続けに書店の閉店が続いている。

(Lmaga.jp)

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