「癖になる」万博発・アイリッシュ盆踊りとは? SNSも沸く「相性良すぎ…」
「謎の相性の良さ」「一晩中やってほしい」「癖になってくる」「奈良のでっかい無印でやったら」と、『関西・大阪万博』会場発で、SNSでも話題になっているのは「アイリッシュ盆踊り」だ。
6月14日は、会場内でアイルランドのナショナルデーを記念し、複数のイベントがおこなわれた。そのフィナーレを飾ったのが、このアイリッシュ盆踊り。あたりが薄暗くなり始めた18時半から、「アイルランドパビリオン」前にある「ポップアップステージ東」でステージがスタート。軽快なアイルランドの伝統音楽にのせて、踊りの振付は盆踊り、という不思議な組み合わせが披露された。
ステージの踊り手たちによる、わかりやすい解説もあり、なぜか初めてでも自然と振りを踊れてしまう。途中からは、出演者の呼びかけで、観客もステージに上がって一緒に踊り、座って見ていた人たちも手振りで参加するなど、大盛り上がり。
ステージに飛び入り参加した大人も子どもも、お酒を飲む仕草など、アイルランドらしさのある振付など、しっかりマスター。ステージに上がった参加者のひとりは「はじめは見ていただけでしたが、どんどん楽しくなって、一緒に踊ってみたい!と思ってステージに。いい思い出になりました」と話していた。
毎日さまざまな国のナショナルデーが開催されている万博では、その国の文化を反映したさまざまな企画やステージが登場しているが、今回は「アイリッシュ」×「盆踊り」という意外性のある組み合わせが、大好評となった。
また、このステージに先駆けて開催された、ナショナルデーを記念したパレードには、これまでの他国のパレードと比較しても最大規模の150人が参加。アイルランドのシンボルカラーのエメラルドグリーンを身につけた人の長い列が続いた。
パレードは、アイルランド最大の春の祝祭日「セントパトリックスデー」(3月17日)をモチーフに開催。聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めたと言われている。現地でも緑豊かなアイルランドを象徴する「エメラルドグリーン」を身につけて祝祭に参加することが特徴になっており、街中が緑色になるそう。
今回のパレードは、アイルランドパビリオンのマスコットキャラクターのニシツノメドリ「ウーナ」、聖パトリック、アイルランド大臣を先頭に、アイリッシュコミュニティ、ミュージシャンやダンサーが続いた。途中、アイルランドの伝統的な音楽とダンスも披露。あいにくの雨だったが、体が自然と動いてしまうような明るい音楽を多くの人がを楽しんだ。
音楽はバイオリンをメインに、曲調はリズミカルで特徴的。パレードで踊られたダンスは男女で踊るグループダンス(セットダンス)と呼ばれるもので、アイルランドにはさまざまな種類のダンスがあるそうだ。この日、ナショナルデーホール「レイガーデン」では、4回にわたって音楽とダンスのパフォーマンスもおこなわれた。
取材・文・写真/太田浩子
(Lmaga.jp)
