このご時世に500円!? 大阪のドンキで「野菜詰め放題」、大盛り上がりの現場に行ってみた

野菜やお米の値段が高騰し、家計を圧迫する昨今。そんななか、大阪・弁天町にあるディスカウントショップ「ドン・キホーテ」で、なんと500円で野菜詰め放題の企画『必死のパッチde詰め放題』がスタート。このご時世に異例ともいえる企画に迫るべく、現場にお邪魔してみた。

■メロンや白菜など、20種類以上が500円で詰め放題野菜詰め放題を始めたのは、阪神高速を間近にのぞむ「MEGAドン・キホーテ 弁天町店」(大阪市港区)だ。一見普通の店舗に見えるため、本当にここで野菜の詰め放題を・・・?と半信半疑で入店すると、入り口近くのフロアには野菜や果物がずらり。

ネギ、大根、白菜、トマト、にんにく、小松菜、ぶなしめじ、バナナ、キウイ、メロンなど20種類以上の品物が並ぶ様子は圧巻。その様子に惹きつけられてか、開始15分前にも関わらずすでに参加者たちが列をなしていた。

店長・水城さんの「値上げラッシュ、野菜の価格高騰で暗くなりがちなお客さまの笑顔を取り戻したい」という思いから、4月29日より始まった同企画。参加する際は受付で同店の電子マネー・majicaのアプリかカードを提示し、500円で専用の袋を購入すればエントリー完了だ。

あとは自由に野菜を詰めていくのだが、制限時間なしで袋からはみ出してもOK、袋を身体から離して持ち上げ、落ちなければクリアという、かなり太っ腹なルールとなっている。

■「ドンキ」ならではのアミューズメント性で他店に対抗水城さんの「15時になりましたので開始いたしまーす!」という掛け声で詰め放題が始まると、売り場は瞬く間に熱気に満ちた。バランスよく綺麗に野菜を詰めていく人もいれば、ひたすらネギだけを詰めていく人やりんごやバナナといった果物だけを詰める人もおり、それぞれのこだわりを感じられるのが興味深い。

また、「袋やぶれない?」と心配になるほど見事な詰めっぷりを見せ、無事ラストのチェックをクリアした参加者に対し、売り場から「おぉ~!」と称賛の声が上がる和やかな場面も。

詰め放題中は、水城さんをはじめとするスタッフ陣が拡声器で呼び込みをおこなっており、「どんどん積んじゃってください! 2mでも3mでも!」「恥ずかしくないですよ~! 野菜が少ない方が恥やと思ってください!」など、思わず笑ってしまうようなフレーズが飛び交う。その様子を目にした客が「詰め放題やってるって!」と受付に向かう姿も見られ、売り場は活気に満ちていた。

始めたきっかけこそ家計の応援であるものの、「詰め放題」という企画そのものに面白さを見出している人も多いようで、「どこまでいけるか、挑戦されている方もいるようです。エリンギの上にトマトを乗せてバランスを取ってみたり、『楽しい』の要素があるのかなって」と水城さん。

地下1階に野菜・果物売り場を持ち、以前から青果市などを実施している同店。詰め放題もその一環だといい、水城さんは「百貨店やスーパーの青果売り場に対抗するなら、やっぱり当店ならではのアミューズメント性や価格なのかなと思います」と語った。

同企画は今回で2回目。今後も月に1回のペースで開催していくといい、7月も実施予定だ。

取材・文・写真/つちだ四郎

(Lmaga.jp)

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