梅田のホテルの寿司カウンター、7日間限定で「食べ放題居酒屋」に変身…寿司職人不足を逆手にとったアイデアで人気企画に

「ウェスティンホテル大阪」(大阪市北区)の日本料理「はなの」の白木の寿司カウンター席が、7日間限定で『来てみんしゃい 居酒屋はなの』に大変身。高級日本料理クオリティーで、福岡の屋台をイメージしたオリジナル居酒屋メニューが楽しめる。

同ホテル3階の「はなの」は、会席、鉄板焼、天ぷらなどの独立したコーナーを路地のような通路でつなげためずらしい造り。それぞれのコーナーで、日本各地の食の魅力を伝える『食を旅するシリーズ』を開催しており、3月1日からは、シリーズ第2弾の『福岡県フェア』がスタートする。

このフェアの中で、特に紹介したいのが、第1弾の『山口県フェア』でもすぐに満席になった『来てみんしゃい 居酒屋はなの』だ。最大8席の白木の寿司カウンターには同店の金井紀明料理長自ら立ち、お客さんたちと会話をしながら魚に包丁を入れ、料理を盛り付ける。

金井料理長自らこの企画のために食材を目利きし、メニューを考案。「ひとくち和風餃子」や「明太子だし巻き玉子」など福岡の郷土料理のほか、お造りや「ゲソマヨ」などのお酒のあて約30種がオーダー式の食べ放題に。

「はなの」の伝統的な出汁を使いながら仕込む「屋台おでん」も、出汁しみしみの「餃子巻き」「ロールキャベツ」「もち巾着」などの変わり種も含めて10種類がスタンバイする。美味しかった具材をおかわりしていると、並んで座った別のお客さんから「それいいね!こっちにもそれと同じものを」などと声がかかることも。お酒が進むと、本当にカウンター居酒屋のような、楽しい空間に仕上がっていきそうだ。

「自家製の『ひとくち餃子』や、海老マヨのイメージの『ゲソマヨ』のような居酒屋メニューと、『若竹と蛤の吸い物』みたいな和食の王道も出します。バランスを考えて、あとはしゃべりでカバーします」と気さくに話す金井料理長。

また、寒北斗 吟遊(嘉麻市)、若波 純米吟醸(大川市)、田中六五(糸島市)、三井の寿+14(三井郡)といった福岡県各地の地酒4種類を飲み比べられる「福岡県地酒4種ペアリングセット」(4000円)や特製カクテルなどとともに、技と味は正統派日本料理だが、スタイルは居酒屋というギャップを楽しみたい。

■ 寿司職人不足を逆手にとったアイデアで人気企画に普段は静かで落ち着いた高級日本料理店が、「居酒屋」として営業するユニークな企画、どのようにして誕生したのだろうか?

「実はいま、寿司職人の人出不足が深刻化していて、私たちもその影響を受けています。この寿司カウンターは現在休止中で、なにか新たな使い道はないかと考えていました。実験的にカジュアルな居酒屋スタイルのイベントをスタートしたところ、お客様から大変好評。開催日も定員も限られるため、『多くの人に知られてしまうと困る・・・』という声までありました」と同ホテルの担当者が明かす。

日本料理「はなの」の『福岡県フェア』の期間は3月1日から4月24日まで。『来てみんしゃい 居酒屋はなの』は期間中の7日間のみ開催される(2部入替制)。料金は1万円(税サ込み。ドリンクと一部料理は別途有料)。会席・鉄板コーナーでも福岡メニューを用意。福岡フェアのあとは、関西・香川・北海道のフェア開催が決まっている。開催日等詳細は公式サイトにて。

取材・文・写真/太田浩子

(Lmaga.jp)

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