大阪・枚方市の新巨大複合施設、内観が初お披露目…約35年前より構想「時代の荒波に」

京阪電気鉄道・枚方市駅直結の複合施設「ステーションヒル枚方」が6月1日より、住宅・オフィスなどの入居を開始する。商業エリアは「枚方モール」と命名され、9月上旬の開業を予定している。

■ 天気が良ければ淡路島まで…最上階には露天風呂東海道56番目の宿場町として栄えた枚方の京街道と、奈良・大和への磐船街道の分岐点で歴史的にも交通の結節点である枚方市(ひらかたし)。そんな枚方市ド真ん中に誕生する同施設は、商業エリアのほか、オフィス(高層棟7~15階)、賃貸住宅も備えられ、上層階には4つ星ホテル「カンデオホテルズ」(高層棟19~26階)が出店。最上階には露天風呂付きの天空のスカイスパが設置され、天気が良ければ大阪・天王寺の高層ビル「あべのハルカス」をはじめ、淡路島なども拝むことができる。

■ 沿線初出店も多数、5フロアからなる商業エリア商業エリア「枚方モール」は1~5階からなり、1階はスーパーマーケット「京阪ザ・ストア」などフードをメインに、2階は沿線初出店となる「ビューティー&ユース」などファッションやコスメ、3階では屋内アスレチック施設「トンデミ」が関西初進出、枚方の銘店・肉の松阪が出店。そのほかの出店店舗については、順次発表される。

4階はライフスタイル&サービスに特化し、ガラス張りで覆われた最上階5階の「ひらかたデルタ」は芝生が敷き詰められ、京阪本線と交野線に挟まれた三角州に位置するため、至近距離で電車の走る様子など眺望を楽しむことができる。

■ 35年前より計画?「時代とともに・・・」4月11日におこなわれたお披露目イベントに登壇した、京阪ホールディングス・執行役員の大浅田寛氏は「枚方市は40万人の人口、枚方市駅の乗降人員はコロナ前だと9万6000人、京阪電車では京橋、淀屋橋に次ぐ数となっています。大阪京都のド真ん中といった地形の特徴をとらえ、今回は『えきから始まるまちづくり』を掲げております」とコメント。

また、「この地の開発計画は遡ること35年前からございまして、プラネタリウムやプール、まさにバブルを象徴するような計画があったのですが、時代とともに荒波に揉まれ、気がつけば35年経ち、やっとみなさまをこの現地にご案内することができました」と笑顔を見せた。

続けて「20分生活圏、ここにくれば叶うものがたくさんある。街づくりというのは目的ではなく、社会課題を解決すること。枚方らしさという点をしっかりとおさえて、次の時代の郊外の街にふさわしいものを進化させながら造っていこうと考えております」と語った。

近隣の商業施設「くずはモール」は駐車台数が3~4000台、車30分圏内を商圏とし、土日の来客が強い。一方、枚方市駅周辺は平日が強い傾向にあるそうで、客の利用シーンに合わせて使い分けを図る狙いだ。駅直結の「ステーションヒル枚方」でも公共交通機関を利用する客が多いと見込み、駐車台数は約500台となっている。

(Lmaga.jp)

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