『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当、石橋英子が大阪・梅田でライブ

パニックスマイルなどのオルタナ志向が強い複数のバンドで活躍した後に、マルチプレイヤー/シンガーソングライターとして、国内外のレーベルから精力的にソロ名義での作品を発表し続けてきた石橋英子。4月22日、「ビルボードライブ大阪」(大阪市北区)にてライブをおこなう。

シンガーソングライターとして活躍する一方で、映画、舞台、展覧会などの音楽制作も数多く手がけてきた彼女。その才能の豊かさを改めて幅広く知らしめることになったのが、先日のアカデミー賞において4部門にノミネートされ、「国際長編映画賞」を受賞した濱口竜介の監督作品、『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当していたことだろう。

ブラシを使ったドラミングなどを効果的に用い、タイトル通り登場人物たちがドライブするシーンが多い映画に独特のテンポ感や叙情性を絶妙に加えた楽曲は、やはりポスト・ロック、現代ジャズ、ミニマル音楽などのさまざまな要素を通過してきた彼女ならではのもの。

映画のなかでの印象的な効果音なども取り入れながら、再構築して1枚のアルバムとしてまとめ上げた映画のオリジナルサウンドトラックも改めて注目を高めるなか、今回のステージは、そのサントラ盤の録音に参加したメンバーも含む才人ぞろいな6人編成のライブとなっている。

ギターにジム・オルーク、ドラムに山本達久といった彼女の盟友と呼べる面々に加え、ソロ名義での最新作『For McCoy』に参加したサックス奏者の藤原大輔など。管楽器プレイヤーを2人含んだ初の編成で、『ドライブ・マイ・カー』『For McCoy』の両作品からの楽曲も取り上げながら展開するステージは、プレイヤー/コンポーザー/アレンジャーとしての彼女の多彩な才を味わうのにも最適。

『ドライブ・マイ・カー』を通して石橋英子の存在を知ったという方も、是非ともこれ以上にない最高のタイミングで行われる今回の公演に足を運んでみてほしい。時間は1stステージが夕方5時半、2ndステージが夜8時半開演となる。料金は6500円~。

文/吉本秀純

(Lmaga.jp)

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