国宝もずらり 江戸から近代の京・大坂画壇を一望する展覧会

江戸時代から昭和時代にかけて、京都と大坂(明治以降の表記は大阪)で活躍した画家の代表作約240件が集結する大展覧会が、3月23日より「京都国立近代美術館」(京都市左京区)でスタートする。

江戸時代の京都では、文人画家の池大雅と与謝蕪村、写生画で知られる円山応挙、蕪村と応挙に学び抒情的な画風を確立した呉春など、多くの個性的な画家たちが誕生。

一方大坂では、町人として本業を持ちながら活躍した木村蒹葭堂や岡田米山人などの文人、写生画の西山芳園といった面々が活躍した。そして、両都市の間にはサロンとも言うべき濃密な文化人ネットワークが形成され、この流れは近代以降も続いたという。

本展は、京・大坂画壇を扱う展覧会としては過去最大規模で、絵画ファンなら決して見逃せない稀有な機会だ。さらに膨大な出展作品のなかには複数の国宝・重要文化財が含まれる。特に大坂画壇については、その全容を見渡す機会が少なかったこともあり、本展のなかでも要注目ポイントと言えよう。『サロン!雅と俗-京の大家と知られざる大坂画壇』は5月8日まで開催。一般1200円ほか。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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