宝塚宙組・真風涼帆の期待高まるSF作品、千秋楽を中継

8月11日におこなわれる宙組トップスター真風涼帆(まかぜすずほ)主演・宝塚歌劇宙組『FLYING SAPA -フライング サパ-』の千秋楽公演が、全国各地の映画館で生中継されると同時に、全編ライブ配信される。

おさななじみの美しき悲恋、砂漠を舞台にした情熱的な愛の物語など、次々と意欲作を発表する宝塚の演出家・上田久美子の新作。舞台は荒廃した近未来。水星(ポルンカ)に移住した者たちが、到達すれば望みがかなうというクレーター「SAPA(サパ)」の奥地をさまよう。

真風涼帆は、記憶をなくした兵士・オバクを演じる。ロングコートが似合う真風にぴったりの、大人の男という風情。さらに記憶を探す女など、さまざまな人物が登場する物語はどこへ向かうのか・・・。あらすじにある「禁じられた地球の歌」というワードも気になる。

制作発表では、世界的に有名な三宅純が手掛ける音楽に合わせて、アンニュイな動きと芝居を披露した宙組出演者。「これまでの宝塚作品とは一線を画すSF作品が誕生するのでは」と、大いに注目されている。

約4カ月のパワーチャージを経て公演に臨む宙組キャストの想い、上田の繊細な世界観、それらをぜひ大きなスクリーンや自宅の画面で、じっくり感じてほしい。

同作は当初、「TBS赤坂ACTシアター」で3月30日に開幕する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で全公演中止に。場所を「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)に変更し、8月1日より上演される(9月上旬から首都圏においても上演予定)。

ライブ・ビューイングのチケットは、先行販売が7月23日から、一般販売は8月2日から。料金は全席指定で4400円。全編ライブ配信は「Rakuten TV」および「U-NEXT」にて実施。販売は7月23日から、料金は3500円。いずれも8月11日に行われる。

文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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