動物園で「人間とチンパンジーのボーダーを超える」実験…のはずが

「アート×サイエンス・テクノロジー」をテーマにした文化芸術の祭典『KYOTO STEAM -世界文化交流祭-』が、この春に京都市内でスタートした。

「京都市京セラ美術館」(京都市左京区)での展示は、開催期間が延期されたこともあり4月4日と5日の2日間のみの開催となるが、人間と動物のボーダー超えに挑戦したプロジェクト『アート×サイエンスIN 京都市動物園 アートで感じる?チンパンジーの気持ち』が、3月29日までおこなわれている。

「京都市動物園」(京都市左京区)の類人猿舎の展示場に映像の森を投影。センサーを使って作品がチンパンジーに与える影響を観察、人とも交流する実験だ。動物園、サイエンティスト、アーティストがタッグを組んだ世界初の試みだが、さっそく見に出かけると、装置の前は空っぽ。チンパンジーたちは、屋外で絶賛日向ぼっこ中だった。

最先端のハイテク機器もアートも、お天気には勝てなかったようだ。担当者によると、最初のうちは関心を示していたらしいが、頭のいいチンパンジーなので、それは人間様へのお愛想だったのではないか。いや、もしそこに屋内に引きこもって映像をガン見しているチンパンジーの姿があったら、そこには別のアート×サイエンスの問題提起が立ち上がったかもしれない。「本日の午前中は映像で遊ぶ姿がちらほら見られましたがその後はお外での鬼ごっこばかり。明日は、映像でも遊んでくれますように…」と、公式ツイッターでもお願いされていた。

取材・写真/沢田眉香子

(Lmaga.jp)

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