京阪電車の駅構内で、都市をテーマにした現代アートの展覧会

京阪電車なにわ橋駅地下1階コンコースにある「アートエリアB1」(大阪市北区)。ここで2010年から毎年開催されているのが『鉄道芸術祭』だ。その第9弾が12月29日までおこなわれている。

都市と鉄道が生活者に与える影響や、今日の都市の状況をテーマに、3人のアーティストが出展する。インドネシア出身のジョンペット・クスウィダナントは、自国のデモを作品化。玩具のトラック、覆面、仮面、マイク、楽器などで構成される作品には、多様な人種、宗教、思想が複雑に絡み合うインドネシアの社会、植民地や独裁政権だった過去の歴史が反映されている。

小沢裕子の作品は、日本人と中国人のコミュニケーションにまつわる映像と、日本人と外国人に浪曲を聞かせて歌ってもらう映像。言葉と声の間に生じるズレを用いた表現は、日本人と外国人(今後ますます増えるであろう)の関係性について考えさせられる。

武田晋一は、鉄道と雑草の関係性をテーマにした4つの新作を発表。展示だけでなく、作品の保管や移動も表現の一部とする独自の発想により、梱包された作品を会場まで運搬する様子も映像化されている。

都市と身体を切り口に、多様な表現とその底流にある問題意識を知ることができる本展。トーク、ワークショップなど関連イベントも充実しており、それらも含めて楽しめる。入場無料。

取材・文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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