京都の仁和寺、観音堂で秘蔵の障壁画と仏像・全三十三体を一挙公開

毎年、観光シーズンの秋に特別拝観をおこなう京都の寺院。普段は非公開の秘宝が、期間限定で拝観できる。なかでも今年、注目したいのは「仁和寺」(京都市右京区)の「観音堂」だ。6年におよぶ半解体修理が完了し、11月24日まで「特別内拝」がおこなわれている。

仁和寺は仁和4年(888)に創建された門跡寺院で、真言宗御室派の総本山。応仁の乱で境内を焼失するも、江戸時代初期に再建して現在に至る。観音堂は今から373年前に建立され、おもに修行道場として用いられてきた御堂で、重要文化財。2019年は、6年間にわたる半解体修理を終えた修復落慶記念行事として内部の特別公開をおこなっている。

内陣の須弥壇(しゅみだん)には、本尊の千手観音菩薩立像を中心に不動明王像と降三世明王像、その左右には二十八部衆像と風神・雷神像がずらり。側壁には、観音様が三十三通りの姿に変化して衆生を救う「観音経」の世界、六観音像と六道図などの障壁画が鮮やかに描かれる。373年経った今も色あせない、堂内の荘厳さは想像以上だ。

平安時代に天皇の御願寺として創建され、王朝文化の優雅さと密教の厳粛さを併せ持つ「仁和寺」。幕末までは皇族が代々の住職を務めてきた。紅葉の名所としても知られる境内もゆっくりと散策したい。

『おとなの京都本』(2019年9月4日発売・京阪神エルマガジン社)より出典 取材/小林明子 写真/伊藤信

(Lmaga.jp)

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