「まるで廃墟」な里山の自転車道、久元神戸市長が発見し整備
久元喜造神戸市長は9月20日におこなわれた定例会見で、神戸市西区と北区にまたがる「神出山田自転車道」のリニューアルを発表。整備前の状態を「正直に言って悲惨だった」と本音を漏らした。
神出山田自転車道は、神戸市西区の神出(かんで)町と北区の山田町をつなぐ約18kmのサイクリングコース。久元市長は数年前にこのエリアを通ったとき、「自転車道の存在を知らず『この廃墟のような道は何なのか』と役所内で聞くと、1990年の開通以来、放置されているとのこと」と、雑草に覆われガードレールが錆びた自転車道を偶然発見したという。
「とても美しい田園風景を走る自転車道なので、リニューアルすればたくさんの人が訪れ地域の活性化にもつながるのではないか」と、2018年から舗装や看板、休憩所などをリニューアル。10月末にすべての整備が完了するという(現在も通行可)。
久元市長は、「まだ計画はないが、将来的にはコースの周りにアートを設置し、それを眺めながらサイクリングを楽しむなど『里山アート』の舞台にもなりうるのではないか」とも。海だけではない「里山としての神戸」の魅力発信にも期待を寄せた。
コース沿線の「つくはら湖」休憩所には、「BE KOBE」モニュメントも設置。「メリケンパーク」、ポートアイランド「しおさい公園」に続く3カ所目として里山地域に置かれることになり、来年春の完成を目指す。
取材・文・写真/合楽仁美
(Lmaga.jp)