中村獅童と初音ミク、歌舞伎小屋で前代未聞の初共演

8月2日から「南座」(京都市東山区)で『八月南座超歌舞伎』が開幕。歌舞伎俳優・中村獅童とヴァーチャルシンガー・初音ミクが、最新テクノロジーを使って舞台上で共演するという、前代未聞の試みがおこなわれている。

『ニコニコ会議2016』で上演された初演以来、大きな反響を呼び、「南座」はもちろん歌舞伎小屋で初の上演を果たした同舞台。メインとなるのは、初音ミクの代表曲『千本桜』と、歌舞伎三大名作のひとつ『義経千本桜』の世界観をミックスした『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』。初音ミクと生身の俳優の掛け合いの妙はもちろん、分身技などの映像ギミックと、歌舞伎ならではのアナログな表現を組み合わせたアクションの数々が見どころだ。

さらに今回は、花道や宙乗りなど、芝居小屋の機構を生かした派手な仕掛けも盛りだくさん。歌舞伎を見たことがない人も、その力技の演出にテンションが上がるだろう。そして観客が、サイリウムなどを使って芝居の世界に参加できるというライブ感も、超歌舞伎ならではの楽しみ。初音ミクファンはもちろん、歌舞伎ファンも一度は体験しておきたい舞台だ。

一部の公演は、『今昔~』の悪役で人気を高めた澤村國矢が獅童に代わって主演を勤める「リミテッドバージョン」で上演。公演は8月26日まで。料金は一等席12500円、二等席7000円ほか、現在発売中。

取材・文・写真/吉永美和子

(Lmaga.jp)

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