中野量太監督「高齢化社会において、今撮るべき映画」

商業映画デビュー作『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)が話題となった中野量太監督。その最新作となる映画『長いお別れ』の試写会が17日、大阪市内でおこなわれ、中野監督が登壇した。

同映画の原作は、『小さいおうち』で知られる作家・中島京子の同名小説。厳格な父が認知症となり、ゆっくりと記憶を失っていく父親と家族の7年間を描いている。常々、オリジナル脚本にこだわっていた中野監督だったが、「原作を読んだら、すごく面白くて。僕の感性にすごく合った。高齢化社会において、今撮るべき映画だと思った」とコメント。

中学校の校長だった父を演じたのは、名優・山崎努。すでに原作を読んでいた山崎は、「これが映画化されたら、俺のところにオファーが来る」と言っていたそうで、中野監督は「縁だと思うんです。そういう人を引き当てたのは僕です(笑)。脚本も気に入ってくれて、勝ったなと思った」と笑顔で語った。同映画は5月31日から公開される。

(Lmaga.jp)

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