宝塚「ベルサイユのばら」、初演時の大フィーバーを初代オスカルが語る

1974年の初演でオスカルを演じた元トップスターの榛名由梨。初演から来年で45年目を迎える宝塚歌劇団『ベルサイユのばら』を振り返り、今の時代からは想像を絶する熱狂ぶりを大阪の会見で語った。

榛名は、「『生身の人間では難しい』という劇画ファンの方の声があったので、初日のプロローグ、劇画が描かれた扉から登場するときは足がガタガタ震えました」と明かす。ただ最後のフィナーレではオスカルの登場に、「ドワーッと滝のように拍手が沸き起こり驚きました」と、感動の渦に包まれたそう。

その熱狂ぶりは劇場内に留まらず、「ツアー公演でホテルに泊まっていると、『顔を見せてー!』とファンの方が外で叫んでいるんです。でもホテルの窓は開かないの(笑)。宝塚大劇場の千秋楽(楽屋出)では、警察官の方に両脇を支えられて、駐車場の車まで歩いたことも」と榛名。

また、あまりにもファンレターが届き、4年半かけて返事を書いたという。「(同封されていた)ヨレヨレのハンカチにもサインを書いて送って。でも“宛て先不明”で返ってくることもあり、すごく時間を要しました(笑)」。女優・京塚昌子から巻物の手紙をもらい、「達筆なお手紙で楽屋の化粧前に飾っていました。著名な方々もそうやって認めてくれてね」と、懐かしそうに話す。

2019年1~2月には、歴代OGが集う『ベルサイユのばら45 ~45年の軌跡、そして未来へ~』が東京と大阪で上演され、榛名をはじめ、初代マリー・アントワネット役の初風諄(はつかぜ・じゅん)や、榛名扮するアンドレと共演したオスカル役の安奈淳(あんな・じゅん)など、初演メンバーも多く顔をそろえる。

「私たちの歌やトーク、次世代スターさんたちによるダンスや芝居もございます。これを見逃す手はないでしょう!」と榛名は力説した。大阪公演は2月16日から24日まで「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)にて上演。チケットは発売中。

取材・文/小野寺亜紀

(Lmaga.jp)

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