神田沙也加、不朽の名作出演に大地真央と泣いて喜ぶ

神田沙也加と朝夏まなとがダブルキャストでヒロイン・イライザを演じるミュージカル『マイ・フェア・レディ』。神田が大阪市内で会見をおこない、長年の憧れだったというイライザ役について話した。

同作は、1956年にブロードウェイで初演が催され、1964年の映画版ではオードリー・ヘプバーンがイライザを演じた不朽の名作。日本では1963年に初演され、イライザ役を江利チエミや大地真央ら、そうそうたる女優が演じてきた。

神田は、「敬愛する大地真央さんのイライザを、何年もファンとして舞台で観てきました。真央さんのイライザは私のなかでは完璧だったので、自分がやりたいとはっきり言えなくて。こっそり憧れ続けていた作品でした」と話す。出演が決まり、すぐに大地に電話で知らせたといい、「真央さんが泣いて喜んでくださって、私も泣きました。『沙也加の思うイライザをやればいいけど、何か困ったことや、できることがあれば何でもするから』とおっしゃってくれて」と喜びもひとしおだ。

ロンドンの下町の花売り娘のイライザが、言語学者のヒギンズ教授のレッスンで、貴婦人へと成長していく物語。「イライザは、マグマのように上昇志向があると思うんですが、そこを隠しながら、楽しく生活している。でも、自分のコンプレックスを突かれたときに、その上昇志向がマグマとなって爆発する。色んな層が重なった女性だと思います」。

層の重なりは神田とも共通しているそうだ。「イライザ役をやりたいという思いは、その層の下に閉じ込めていたんです。願いがかなったので、悔いを残したくない。私はどこの劇団にも所属したことがないので、ルールを作らず思いつくことを何でも自由にやることができる、そこが強み。ターニングポイントになる役にしたいですね」。

2017年に主演を務めた『キューティ・ブロンド』では、菊田一夫演劇賞を受賞。ミュージカル界で自ら道を切り開いている。「ありがたいことに、途切れることなくミュージカル作品に出演させていただいて、スタッフさんとも『お久しぶりです』と再会できるようになったりしつつも、公演のチラシを見てワクワクしている演劇ファンの自分もいる。お客さん目線はずっと失いたくない。きっとそれが、自分自身の助けになると信じています。演劇をより好きでいたいですね」。

本公演は、9月から東京を皮切りに、福岡、広島、大阪などで上演。大阪公演は、10月19日から21日に「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市中央区)にて。チケットはS席12500円、A席9000円、B席5000円で、7月14日に発売される。

取材・文・写真/米満ゆうこ

(Lmaga.jp)

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