のん 音楽が唯一「『楽しい』という気持ちを共有している感覚がある」

「すごく楽しいです」と目を輝かせて何度も口にしたのは、5月9日に1stアルバム『スーパーヒーローズ』をリリースした、アーティスト・のん。映画『この世界の片隅に』では主人公・すずの声優を務めるなど芝居の世界で活躍し、画家としてもさまざまな活動に取り組んでいる彼女だが、今、最も夢中となっているものは「音楽」だ。

写真/森好弘

昨年8月に自主レーベル「KAIWA(RE)CORD」を発足。人見知りだという彼女は、「音楽があれば会話ができる!」という思いを持ってこの名前をつけた。「ライブやってるときが、唯一直接ファンの人たちと『楽しい』という気持ちを共有している感覚がある気がしますね。役を演じたり絵を描いたりっていうのは、自分のなかで1つのものを突き詰めて作っていくという作業で、ライブはその日によって変わっていくというか、その時間を共有している人たちと生み出していくようなところがあります。それがなんか良いですね」。

高橋幸宏や矢野顕子、真島昌利、高野寛、尾崎亜美、大友良英やSachiko Mら、のんが敬愛する豪華ミュージシャンが楽曲提供した1stアルバムを携え、5月8日には自身のバンド・のんシガレッツを率いて初のワンマンライブを成功させた。「それまでのライブは5~6曲で構成していたんですが、今回14曲やるということで、乗り切れるのかなって不安がありました。でもだんだん体力もついてきて、会場に来てくれたお客さんもみんな盛り上がってくれたので、すっっごい楽しかった」と笑顔で振り返った。

先日14日には大阪の「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」(大阪市中央区)でインストアイベントを敢行。主催フェスのDVDを観ながらトークをしたり、アコースティックバージョンで『わたしはベイベー』、RCサクセションの『I LIKE YOU』のカバー、『さぁいこう』の3曲を披露。音楽を純粋に楽しむ彼女の姿に、集まった関西のファンからは手拍子や声援が贈られた。

そして今夏、5都市を回るツアーで再び来阪する。「楽しいライブをたくさんやりたいなって気持ちが強いです。精力的にライブやっていってノリノリに盛り上げたい。大阪も回るので今から楽しみですね」。日程や会場の詳細は、後日彼女の公式サイトにて発表される。

(Lmaga.jp)

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