宮崎駿の原画、ジブリが明かす国内最後の展示

現在、「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で開催中の『ジブリの立体建造物展』。3年前に東京で始まり、釜山、長野、愛知、熊本と巡回した本展覧会は、国内では大阪を最後にするという。その理由をスタジオジブリの関係者が話した。

「なぜ国内でこれで終わりになるかというと、それはこの展覧会が大変貴重なジブリの宝物をいっぱい展示しているからです」とスタジオジブリの橋田真さん。「宮崎駿の原画、直筆、肉筆がいっぱい出ています。これは全部水彩で描かれていて、1度色があせると2度と戻らないんです」と理由を明かす。

特に貴重だと説明するのが、作品の制作前にどんな映画になるのか伝えるためのイメージボード。『コクリコ坂から』『借りぐらしのアリエッティ』『ゲド戦記』など、本人が関わる作品はすべて宮崎監督が描いているという。「こんな映画で、こんな登場人物、こんな舞台・・・と自分なりに頭を整理するために描いたもの。この絵を1枚描くために、ホントにうんうん唸って創る、宮崎さんにとってはすごく大切な作品です」。

「スタッフだけが見るものなので、映画の画面には出てこないのですが、すごく大事なもの。今回は、宮崎が自らの手で描いた舞台設定の絵がたくさん展示されていますが、国内ではしばらく展示されないだろうと思います。この展覧会も含めて、ちょっと出し過ぎたなって(笑)。これから先、宮崎さんの手描きというのは世界的に価値が出てくる可能性がある。基本的にはジブリ美術館の収蔵庫に大切に保管して、どうしてもっていうときに出させていただく」と話した。同展は、2018年2月5日まで。

(Lmaga.jp)

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