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神戸・六甲山で芸術祭 散歩気分で鑑賞

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六甲山上(神戸市灘区)に点在するさまざまな施設を舞台に、現代アートと自然の豊かな共演が堪能できる『六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017』が、11月23日までおこなわれています。本展の魅力は、すぐれたアート作品を通して六甲山の豊かな自然や観光資源を再発見できること。

まずおすすめしたいのは、「六甲山カンツリーハウス」のバラ園でおこなわれている川島小鳥の写真展。野外で写真展とは意外ですが、ビニール系素材にプリントした作品を特製の金属フレームにマウントした展示は、周囲の環境に負けない存在感を放っています。作品数も多く、バラ園を巡りながら見られるのも魅力です。

次は、「六甲高山植物園」の楢木野淑子。彼女は陶芸家で、本展では巨大な円柱状の陶オブジェを出品しています。作品全体に施されたカラフルなレリーフ装飾は、まるで神話の世界。森の中にひっそりと佇む姿は遺跡のようでもあり、見る者をファンタジーの世界へと誘います。

六甲高山植物園に隣接する「六甲オルゴールミュージアム」では、奥中章人の展示に注目。巨大で半透明の球体が連なるオブジェです。最も大きな球体は中に入ることができ、狭いトンネル(まるで産道?)を通って中に入ると、柔らかな光に包まれた空間が待ち受けています。もう少し涼しくなってから出かければ温室効果も手伝って、心地よいまどろみが楽しめそうです。『六甲ミーツ・アート 芸術散歩2017』には39組のアーティストが参加しており、ほかにも数多くの魅力的な作品がたくさん見られます。1日あれば大半のエリアを回れるので、手頃な秋の行楽におすすめです。なお、山上は平地よりも涼しく、天気が変わりやすいので、お出かけの際は雨具と上着の用意をお忘れなく。料金は大人1850円。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)


(エルマガジン)

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