京都国立博物館が水族館に大変身?

夏真っ盛り、そして子供たちにとって待望の夏休みが始まるこの時期、「京都国立博物館」(京都市東山区)で親子向けの展覧会『京博すいぞくかん』が、7月25日からおこなわれます。

本展では、京都国立博物館の所蔵品の中から、魚や亀などの水の生き物や想像上の生き物をモチーフにした、絵画、陶器、漆器、着物などの品々が、5章仕立てで展示されます。第1章「おさかな大集合!」では、顔見世的にいろいろなお魚が登場。身近なコイ、フナ、ナマズやカニのほか、中国の魚や文字になった魚も登場します。続く第2章「思いをたくされた魚たち」では、コイ=立身出世、エビ=長寿など、生き物たちの姿に人間の思いを託した作品が見られます。

第3章「伝説の水のいきもの」では、山幸彦と海幸彦や浦島太郎の物語、巨大な亀、龍、人魚、河童などを表した作品が並び、第4章「水のめぐみ」では、古代の人々が漁で用いた道具や、料理に用いられた食器などが紹介されます。博物館の涼しい館内で美しい美術工芸品を鑑賞しながら、水中の世界も勉強できる一石二鳥の機会となるでしょう。

なお、本展は京都水族館との連携企画であり、同水族館では「すいぞくかんとはくぶつかん」と題して、展覧会で紹介された生き物たちを解説パネルと共に展示しています。2つの会場はバスで行き来できるので、1日で両方に出かけるのも良いでしょう。家族で素敵な夏の思い出を作ってください。

文/小吹隆文(美術ライター)

(Lmaga.jp)

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