向井理「みんなが壮絶な人生を生きていた」
祖母の半生を描いた手記を俳優・向井理が映画化を企画した『いつまた、君と~何日君再来~』。その先行試写会が27日、大阪市内で開催され、夫婦役を演じた尾野真千子と向井理が登場。舞台挨拶をおこなった。
向井の祖母・朋子さんが他界した夫への想いをつづった手記を、大学生だった向井が親戚とともに自費出版し、卒寿(90歳)を迎えた祖母に贈った『何日君再来』。本作は、その映像化を熱望した向井が7年の歳月をかけて企画した意欲作でもある。
向井は、「自分の家族の話というよりは、この時代の家族の話を作りたくて。こういう戦後の大変なときを一生懸命生きてくれたからこそ、今の自分たちがいる」と挨拶。隣にいた尾野も、「すごい人生、大変な時代。それを朋子さんから学ばせてもらった。向井くんにもお礼を言いたいと思います」とコメントした。
また向井は、「僕の家族が特別なわけでなく、(戦後は)みんながドラマになるような壮絶な人生を生きていた。そんな人たちが上の世代にいたということを強く感じる作品になったと思います。家族関係が希薄になっていくなかで、この作品をきっかけに、親や祖父母の世代にどういうことがあったのか聞いてみるきっかけにもなれば。みなさまのファミリーヒストリーの一部になれれば幸いです」と力強く語った。映画は6月24日から公開される。
(Lmaga.jp)