大阪・池田で上方落語を日替わり公演

「池田の猪買い」や「池田の牛ほめ」といった噺の舞台にもなっている、上方落語と縁の深い池田市で、毎年恒例の『いけだ落語うぃーく』が4月17日から、池田市民文化会館(大阪府池田市)でおこなわれる。

5回目となる今回も、日替わりのテーマで番組を企画。桂ざこば、桂文珍、桂米團治、桂南光、桂雀三郎という贅沢な顔ぶれが各日のトリをつとめるのも、この会ならでは。また、「落語を深く知ってもらおう」と落語作家・小佐田定雄と芸能史研究家・前田憲司の両氏がプロデュースする、多彩な切り口の面白趣向のプログラムがずらりと並ぶ。

初日の17日は「勝ち負けばなし」がテーマで、目玉は落語「くしゃみ講釈」(桂塩鯛)と、この噺でひどい目に遭った講釈師がリベンジを果たす講談「後藤一山の逆襲」(旭堂南海)の競演。18日の「狐狸妖怪ばなし」は、文珍らの落語に加え、女道楽の内海英華による鮮やかな三味線演奏「たぬき」が聞きもの。19日の「舞々ばなし」では昔の寄席彷彿の愉快な「チャリ舞」を桂吉坊が披露。上方舞山村流六世宗家・山村友五郎もゲスト出演し、舞についての裏話を披露する。20日の「風流ばなし」はいかにも落語らしい風流を皮肉る噺が並び、21日の「お神楽ばなし」では伊勢詣りの落語と、伊勢大神楽の獅子舞に曲芸実演もある。各日、小佐田・前田両氏の濃い解説トークが楽しみだ。

最後の2日間は『第18回いけだ春団治まつり』として、22日は秘蔵映像と思い出話で三代目春團治をしのび、23日は直弟子がそろう一門会の予定。四代目襲名も決まったなか、春團治一門の結束を見せてくれそうだ。この両日のみ、会場で二代目春團治の興行ポスターに描いた手塚治虫自筆の小間絵が展示される。

取材・文/やまだりよこ

(Lmaga.jp)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

関西最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス