女優を不愉快にする、古田新太&ケラ

硬いも軟らかいも、多方面の舞台人からラブコールを受ける古田新太。その古田が、古くからの盟友であるケラリーノ・サンドロヴィッチとタッグを組んだ「古ケラ」の公演『ヒトラー、最後の20000年 ~ほとんど、何もない~』を、「梅田芸術劇場」(大阪市北区)で9月に行う。

「古ケラ」としては、2007年の『犯さん哉』、2011年の『奥様お尻をどうぞ』に続く第3弾公演。あまりにナンセンス、デタラメの極みを尽くした過去2作は、怒って途中で帰るお客も出たという伝説の舞台だ。「仲のいい知り合いの女優さんが観に来てくれたけど、『私にはこういうジョークはわからない! 不愉快だ!』ってかなり怒ってましたからね」と、古田は反省するどころか「ある程度の成果は得られた」とニヤリ。

本作のタイトルやビジュアルを見て、そんな人物を扱って大丈夫かと気を揉むが、震災後に行われた『奥様お尻をどうぞ』でも、電力会社を思いっきり茶化した前科がある。「おかげで社会派みたいに思われたのが不本意でした。おいらもケラも、ふざけちゃダメなことって何もないと思ってるんですよ。そこは一貫してるかな。不謹慎? 知らない(笑)。まあでも、たぶんヒトラーは出てこないかも。登場しても『そんな扱い!?』くらいの感じだと思いますよ」(古田)

タイトルから何か情報を得ようとするなんてことも、当然のごとくナンセンス。そんな“古ケラ”の舞台初登場となる成海璃子と賀来賢人も「ふたりともナンセンスな笑いを理解してるから、全然問題ないですよ」と公演ビジュアルにはしっかりちょびヒゲ姿を披露している。いまや絶滅危惧種ともいえる、ナンセンスを極めた舞台。大笑いするか、怒りに震えるか。いずれにしても、得難い舞台となるはず。チケットは6月5日から一般発売。

取材・文/竹内厚

(Lmaga.jp)

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