小豆島など来春選抜21世紀枠候補に
日本高野連は11日、第88回選抜高校野球大会(来年3月20日から12日間・甲子園)の21世紀枠候補9校を発表し、春夏通じて初の甲子園大会出場を目指す小豆島や、夏の選手権大会の前身となる1915年の第1回全国中等学校優勝野球大会に出場した宇治山田などが選ばれた。
出場3校は一般選考の29校とともに、来年1月29日の選考委員会で決まる。
「三十四の瞳」が聖地へ一歩、前進した。部員17人ながら今秋の香川大会決勝で、後に明治神宮大会を制する高松商を撃破した小豆島高。21世紀枠の四国代表に選出され、杉吉勇輝監督(32)は「小豆島の名前を知っていただけるのはすごく光栄なことです」と心境を明かした。
離島というハンデを乗り越え、高齢化が進む島の地域活性に貢献していることが評価された。練習時はネット裏の観客席を野球熱が高い地元住民に開放。部員全員が同島出身とあって、住民も差し入れするなどして野球部を後押ししてきた。
小豆島では少子高齢化が進んでおり、同校は17年春に土庄との統合が決定済み。視察に訪れた小豆島町の塩田幸雄町長(63)は「正式に決まれば、島が空っぽになるかも」と大応援団の結成を示唆。島全体が春の吉報を待っている。