廃部危機PL初戦敗退でセンバツ絶望的

 「高校野球・秋季近畿大会1回戦、近江3-2PL学園」(18日、わかさ)

 近江(滋賀)がPL学園(大阪)に逆転勝利。第2試合は立命館宇治(京都)が神戸国際大付(兵庫)を、第3試合は奈良大付(奈良)が池田陵太主将(2年)の決勝本塁打で鳥羽(京都)を下してそれぞれ準々決勝に進んだ。後任監督が決まらず、来年度以降1年生の野球部員受け入れを無期限で見送ることになったPL学園は2年連続で同大会初戦敗退となり、センバツ出場は絶望的となった。

 PL学園・謝名堂(しゃなどう)陸主将(2年)は涙をこらえながら、敗戦の悔しさを受け止めようとした。二回に4番グルラジャニが同点本塁打を放つなど終盤まで同点も、八回にスクイズで決勝点を奪われての惜敗。

 「近江さんの力が上でした」と話した謝名堂。同校では今月9日に、来年の新入生を受け入れない旨の文書が配布された。しかし謝名堂は「少し驚いたけど、切り替えて近畿大会に集中していました」と影響は否定した。

 ちょうど1年前のこの大会から監督不在の事態を回避するため、正井一真校長(67)が、兼務という形で指揮を執った。この間「私なりに一生懸命やってきたのですが」と後任探しを含め、立て直しに尽力したものの事態は好転しなかった。

 春の夢がほぼ断たれた謝名堂は「(野球経験のある監督が)いてくれればいいけど、僕らは与えられた環境でやっていくしかない」と割り切った上で、残された夏のチャンスに向かう。

 正井監督は「廃部とは明言していない。再起を期したい」と、少しでも早い時期に、入部受け入れ再開への意欲を示した。一方で「探すというか、育てるしかないのかな」と将来的な“内部昇格”に活路を見いだす考えも示した。

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