報徳、全員野球で春30勝へ!

 第86回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の出場校選考委員会が24日、大阪市内で行われ、一般枠29と21世紀枠3の計32校が発表された。

 2年連続20度目の選抜切符を手にした報徳学園(兵庫)のエース・中村誠投手(2年)は、「目標は初戦突破です」と力を込めた。あと1勝すれば、同校はセンバツ通算30勝。持ち味の全員野球で区切りの勝利をもぎ取りにゆく。

 昨秋は兵庫大会を制し、近畿大会では関大北陽、福知山成美を破って4強入り。だが準決勝では、智弁和歌山に8‐16で八回コールド負けを喫した。「突出した選手はいない。売りものがあるとすれば、機動力とまとまり」とは永田監督。だからこそ、まず初戦突破に視線を定める。

 昨春センバツの苦い記憶も、ナインの心を引き締める。旧チームは大会屈指の好投手・乾陽平を擁したが、初戦の常葉学園菊川に3‐4で惜敗した。

 その試合でボールボーイを務めた中村は言う。「甲子園は独特の雰囲気があって、普段のプレーがなかなかできない」。肌身で感じた聖地の空気。そこで力を出し切るために、冬場は下半身強化に努め、新たにチェンジアップ習得に挑戦した。「球威がついたし、制球力も増した」。成長を実感する最速141キロ右腕は、胸を張る。

 「チームワークで勝たないといけないチーム」と、福原雄大主将(2年)も全員野球を誓った。まず区切りの1勝。そこから、報徳の春を彩っていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(高校野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス