龍谷大平安・高橋2安打で通算12の7!

 「18U世界野球選手権・予選1次R、日本7‐1イタリア」(3日、ソウル)

 初優勝を目指す日本はイタリアを7‐1で下し、3勝1敗で2次ラウンド進出を決めた。阪神、巨人などが今秋ドラフト候補に挙げる龍谷大平安・高橋大樹外野手(3年)が、3打数2安打2得点で3試合連続安打を記録。国際大会でセンスの良さを発揮した。同組では現在3勝1敗で日本、カナダ、台湾が並んでおり、4日の成績次第では得失点差で優位な日本に1位通過の可能性が出てきた。4日は1次ラウンド最後のチェコ戦に挑む。

 脅威の5番打者を世界に知らしめた。二回、高橋は第1打席で真ん中へ入ってきたストレートを見逃さなかった。長身中堅手の頭上をはるかに越える二塁打で打線に弾みをつけると、8番・水本の右翼線二塁打で先制点を挙げた。

 「今大会は振れている。芯に当たったのであそこまで飛んだ」と会心の当たりを振り返った。日米のプロスカウトが注目する4番・大谷は不発だったが、高橋が今秋ドラフト上位候補の存在感を示した。

 八回には四球を選び、すかさず二盗。得点には結びつかなかったが50メートル走6秒0の足を披露した。

 日本での代表合宿は練習試合2戦で5打数1安打だったが、今大会12打数7安打1打点と大当たり。国際舞台に強い“大物ぶり”だ。

 韓国入りしてから、小倉全由監督(55)や北條のアドバイスを参考に、打席で踏み出す歩幅を小さくし、バットを立ててグリップの握りも少し詰めたことが好成績につながっている。「代表に選ばれると知って、あわててバットを買った」という木のバットも、短期間でものにしつつある。

 阪神・山本スカウトは「自分のタイミングで打てている。打撃と走塁は言うことなし」と評価した。米ツインズ・ラドクリフスカウトは「初めて日本チームを見たが、いい選手が多い。高橋もナイススイングだ」と注目した。

 藤浪とバッテリーを組んだ中学3年の世界野球選手権は7位。「今年は上に行きたい」。4日のチェコ戦も勝って、1位通過を決める。

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