西舘果里 元ソフト女子が思い込めた“金”の妖精
【第142回】西舘果里(35)=東京・113期=
昨夏の東京五輪で3大会ぶりに復活したソフトボールは金メダルを獲得。エース上野由岐子投手の活躍が記憶に新しいところだ。その上野投手と同じ実業団の名門「ルネサス高崎(現・ビックカメラ女子ソフトボール高崎)」で切磋琢磨(せっさたくま)したのは西舘。未来のジャパン4番候補と言われた逸材だった。
五輪競技から除外されて、13年にボートレーサーに転身した西舘は「名前が全然知られていない」と嘆くが、20年11月に江戸川で2コース差しを決めてデビュー初優勝。着実に知名度は上がってきている。そして「事故が多くてリズムに乗り切れなかったが、4期通算の勝率(3・80以上が必要。取れないと引退)も何とか確保できた。今、使っているヘルメットのおかげかも」といとおしそうな表情を浮かべた。
そのヘルメットには、金色に輝く空を飛ぶことができる男の子と妖精が付いている。「飛躍したいなと思って作りました。成績が上がったし、きっかけはできたかな」と笑みを浮かべる。
現在使っているのが今年で3年目となり、使い納めとなる。「近いうちにA級に上がりたいので、次に作るヘルメットは願いをかなえてくれる魔神がいるようなデザインにしようと思ってます。ただ魔法のように成績が一気に良くなることはないので、地道に力を付けていきたい」と日々精進することを約束する。事故点の足かせも取れて、ようやくのびのびとしたレースができるようになった西舘。今後の活躍は必至なだけに本当に楽しみだ。
